年末のご挨拶
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Posted by 井村辰二郎 at 08:55 午前 ささやき・つぶやく | Permalink | コメント (4) | トラックバック (0)
以前このブログでも書いたが、気象現象が激しくなってきている。長く雨が降らなかったり、雪がドカンと降ったり、ゲリラ豪雨が続いたり。温帯から熱帯モンスーン気候、あるいは熱帯に・・・。地球温暖化と一言で解決できるものではない。ここ数年、お天道様の気性が激しくなったと感じる。いうまでも無く、農業は天候に大きく左右される生業である。北陸も稲刈りのシーズンを向かえているのに、収穫が一週間以上遅れている。丈の短い早稲品種はそうでもないが、地域のコシヒカリは、激しい雨で倒伏が深刻だ。コシヒカリは丈の長い倒れやすい品種なので、肥料の加減や水管理を失敗すると、収穫期には倒伏してしまう。倒伏すると品質の低下はもちろん、コンバインでの作業効率が極端に悪くなる。湿田の深い田んぼでは、最悪手で刈り取りしなければならないケースも出てくる。コシヒカリ生産農家にとって収穫時期、稲の倒伏は一番大きな心配事である。
Posted by 井村辰二郎 at 07:16 午後 日記・コラム・つぶやき | Permalink | コメント (0) | トラックバック (0)
2011年3月15日 オーガニックシンポジウムが震災で延期になり、明後日6月10日に開催されます。10分間のリレートークに出演することになりました。皆様とお会いできる事を楽しみにしております。
とことんオーガニックシンポジウムに寄せて。
オーガニックは世界の言葉・地域の営み。
日本の有機農業は、提携や地産地消により、良識ある多くの生活者に支えられ発展してきたと思います。実際に私が脱サラして最初に挑戦したのが、お米と少量多品目の有機野菜を栽培し、地域の消費者や流通と提携する地域の営みでした。しかし、就農して知ることになったのは、農業を取り巻く様々な問題・課題でした。地域の耕作放棄地問題や高齢化等、危機とさえ言える日本の農産業の現実があります。,,その時、経営理念として掲げたのが「千年産業を目指して」。,,今風に言えば「サステナビリティ “sustainability”」。これが、私の有機農業の出発点です。,,近年生活者のニーズ・価値観は多様化し、オーガニック商品に対しても様々な角度からのアプローチがあると感じます。有機農業を目指す若者や有機転換希望者も増え、様々な理念や事情から有機農業への参入に挑戦なさっています。私も挑戦者の一人でしたし、保守的な農業界からは、はじかれる「変わり者」「異端児」であったかもしれません。,,時は静かに流れ、地球温暖化等の環境問題や、安全・安心な食品の再考の機運により、我々の営みに対する理解者が増えてきました。オーガニックは多様な生活・営み・農業の選択肢のひとつであり、オーガニックは世界の農業・食品・社会システムの代替“alternative”になりうる、とすら感じます。,,さて、私が有機農業を志した頃は、国内に有機認証制度が在りませんでした。つまり、「日本の有機農業の生産行程基準」が無かったのです。「有機とは」なにか?先進的なヨーロッパの有機農業について調べるうちに、第三者による認証が大切なことを知ります。日本では地元の石川県が独自の基準で。JONA(日本オーガニック&ナチュラルフーズ協会)がIFOMの基準で第三者認証を行っていました。ご縁があり、JONAに相談したことから、私の有機農業がスタートしたと思っています。,,私は近年、有機農産物の輸出に挑戦しています。前述の提携や地産地消とはかけ離れていると言う方もいらっしゃるかもしれません。その是非は別として、海外の有機農家や流通関係者、消費者と交流すると、「オーガニック」に対する共通の認識が多いことに気づきます。簡単に言うと「オーガニックは世界の言葉」であり「世界の基準」が生まれつつあるということです。,,“I am an organic farmer in Japan.” 私は英語を話せないのですが、この一言で多くの国の人々に、私の農産物の“Philosophy”を想像してもらえます。共通の価値を認め合うことができるのです。,,また、疲弊する地方の水田地帯では、減反政策や・米価の下落・米あまりといった、構造的な問題が顕在しています。昨年の後半急に、TPP「環太平洋戦略的経済連携協定(Trans Pacific Partnership)」参加の是非なる議論が始まりました。,国の戦略として、FTA・EPA交渉の推進が叫ばれてきたのは認識していましたが、この議論は急すぎるし、突拍子もないというのが私の感想です。,日本がTPPに参加すれば、農林水産業への経済的な打撃は大きく、激変に対する策が講じられなければ、日本の農業は壊滅するかもしれません。,土地利用型の有機穀物農家として、経営とその持続を考えたときに、私の有機農業は地域の営みであると同時に、世界の動向を理解し、世界に貢献する農業でなければならないと考えるようになりました。,,輸出に挑戦しはじめて、世界には日本の有機農産物を評価する人々が存在し、日本の有機農産物は世界に広がる可能性があると感じます。,,美しい水と風土に恵まれた日本の農業は可能性の有る産業なのです。,, ,,「オーガニックは世界の言葉」,,新しいオーガニックの可能性が広がっているのです。
Posted by 井村辰二郎 at 04:49 午後 あぐりハグハグ | Permalink | コメント (3) | トラックバック (0)
誕生日です。年度始めが誕生日、クラス替した始業式の日は必ず「今日が誕生日です」と自己紹介していました。
桜咲く4月は、私にとってモチベーションが上がる特別な月です。
早いものでサラリーマンを辞めて、就農してから丸13年が経ちました。
農商工連携を実践する(株)金沢大地を設立して8年が経ちました。
「石橋を叩きながら、猛スピードで走り」
「命綱を確認しながら、清水の舞台から飛び降りる」
こんな13年間だった気もします。
何を成し得て、何を成し得ていないか、総括するにはまだまだ発展途上であります。
50歳までの目標があり、リタイアした時のイメージがあります。
生涯学習、初心に帰ってもう一度勉強しなおす年度になりそうです。
そして、もう一度アクセルを踏むのかもしれません。
目標達成のために、少しだけ急ぎます。
一昨日誕生日を終えた父親は、70歳になりました。
Posted by 井村辰二郎 at 06:37 午前 日記・コラム・つぶやき | Permalink | コメント (4) | トラックバック (0)
「あまりにもブログの更新が少ない!」スタッフから指導頂き、ささやく(つぶやく)ことになりました。
何事も挑戦!!頑張ります。
Posted by 井村辰二郎 at 11:16 午前 ささやき・つぶやく | Permalink | コメント (2) | トラックバック (0)
12月31日。
久しぶりの休日に、今年一年を振り返ってみた。
今年は、有機麦類・有機大豆の収量が極端に悪かった。
栽培技術の問題もあるが、昨年麦播種期・本年の大豆播種期の天候不順が減収の原因になったと思う。
10月から12月にかけて行う来年産の麦播種は、おおむね順調だったし、大豆作での新しい雑草対策に道筋が立ったので、来年の実りに期待したい。
新しい農業生産法人も立ち上げ、農場のスタッフも増え充実してきた。
来年は、結果を意識した良い年にしたいと思う。
さて、自民党から民主党に政権交代して、来年度から新しい農業政策「戸別所得補償モデル対策」がスタートする。
新政権発足後から「新しい制度についてどう思いますか」こんな質問を受けることが多かった。
年末になり、予算も確定し、その仕組みの詳細も発表された。
自分なりに少し考えてみた。
私のミッションである「自給率の向上」「耕作放棄地の減少」この二つに絞って考えてみると、賛成である。
まず、戦後の農政は、上記二点については結果を出してこなかった。食料自給率40%、耕作放棄地38万ヘクタールの現状を打開するには、思い切った農政の方向転換が必要であり、その意味では大きな改革の一歩として期待している。
■「戸別所得補償モデル対策」について評価する点
日本の米作を「食料自給率向上の主役」と見直した点である。適地適作の考えが盛り込まれており、生産調整とセットで、不適地(水田)で無理やり大豆・麦の振興を行うよりも、理にかなっている。
何度も言うように、日本の水稲は世界に誇れる農業であり、持続性の有るシステムなのだ。
もう一点は、兼業農家等の小規模農家に対しても支援することで、都市部や中山間地等、条件不利地での水田荒廃の歯止めに期待ができる点である。農家の六割が65歳以上であり、担い手の掘り起こしと、農地の保全は、待ったなしである。
制度がシンプルな点も評価できる。
■「戸別所得補償モデル対策」に関連して思うこと
財源の問題もあるだろうが、米の価格維持政策からの決別が必要である。
個人的に戸別補償制度と生産調整の廃止は、セットで行われるべきだと思う。
兼業農家も含めた農家にこれだけの国庫を投入するからには、同時に農業の産業としての成長戦略を示すか、米価下落により家計負担が減る、米の市場開放により輸出関連産業の成長を促すなどが必要である。
専業農家としては、農業の産業としての成長戦略を是非一緒に考えて欲しい。
■新しい農業政策について
お米を中心とした、土地利用型大規模穀物農家の立場からすれば、自民党政権終期に、品目横断的経営安定政策が始まり、担い手へ施策が集中することに対する期待感が有った事は事実である。
今まで、構造改善事業などの農業土木や、関係団体に付いていた予算が、直接農業の現場である担い手に支払われるようになったことも評価できた。
さて、常々思うのだが兼業農家や集落営農等の個人資産の継承、治水や環境保全に軸足を置いた農家と、産業としての農業経営体に対する農業関連予算を別に考えることはできないだろうか。
つまり、成長産業として育てるべき農業と、国土保全・農村振興として守るべき農業のプレーヤーに対して使命や役割を明確に線引きし、個々の経営に着目した政策を打てないだろうか。
例えば、「戸別所得補償モデル対策」は、兼業農家に絞り、国土保全に協力していただく。専業農家は「戸別所得補償」ではなく、経営改善計画等将来の目標設定や、その達成度・プロセスや成果を評価し、補助金が支給されるような仕組みにはならないだろうか。
兼業農家と専業農家の役割や使命を明確にし、政策目標を数値化した上で、その達成度に応じて評価する仕組みである。
シンプルはいいが「十把ひとからげ」では、農政は行き詰まる。
色々な意味で、多様性を大切に考えなければならないと感じる。
Posted by 井村辰二郎 at 11:32 午前 日本の農政について | Permalink | コメント (2) | トラックバック (0)
北陸作物・育種学会 第46回講演会・シンポジウムでお話をさせて頂くことになりました。
石川県立大学は、昔の石川県農業短期大学です。
素晴らしい大学施設ですので、お近くの方は気軽にご参加ください。
1 講演会場 「石川県立大学」(TEL:076-227-7220(代表)) 〒921-8836 石川県石川郡野々市町末松1-308
2 日時・日程 平成21年7月24日(金)
シンポジウム(テーマ:「農業ここにあり! ― 地域の活性化と自立への道 ―」) 会場:K117
14:30~17:00
「有機農業の実践と有機農産物の商品化戦略」(約20分)
井村辰二郎
※合計4名の講演後、総合討論のパネラーとしても参加します。
Posted by 井村辰二郎 at 04:36 午後 イベントあぐりハグハグ | Permalink | コメント (2) | トラックバック (1)
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