« 2005年11月 | トップページ | 2006年1月 »

2005年12月31日 (土)

「井村さんちの平がい自然卵」その4

酉年最後の日になってしまった。家族サービスと大掃除の合間を縫ってパソコンに向かう。よい玉子を作る上で「えさ」=「飼料」は、最も重要かもしれない。当農園の「自家配合飼料」は、クズ米、クズ小麦、クズ大麦、クズ大豆、ふすま、米ぬか、おから、醤油搾りかす、そして雑草等の葉モノ。購入して与えるのは、カキ殻のみ。ほとんどが有機由来の廃棄物だ。食物連鎖の頂点にたつ人類の食事(私を含めた)と比べ、なんと安全な食生活だろうか。韓国の自然農法の本に「人が食しない農産物のクズを活用して家畜等に与える」と有った。それを実践して現在にいたるが、最近は玉子の食文化そのものに疑問を感じるときも有る。有機農業は奥が深い。

Posted by 井村辰二郎 at 03:36 午後 平飼い自然卵 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2005年12月21日 (水)

「井村さんちの平がい自然卵」その3

colour「よい玉子」その色は?食を文化としてとらえる日本人にとって、料理の器・色の風情は重要な要素である。実際、奇麗な黄色の卵焼きは美味しそうだ。平飼いの自然卵の場合、白っぽい色をしていることが多くないだろうか?鶏の品種特性もあるが、自然玉子の餌の持つ色素が玉子の色を大きく左右する。つまり、より安全な国産穀物を求めると、米のクズが最も手に入りやすく、鶏もよろこび屑米の割合が多く米に色素は少ないので、玉子も白くなるのだ。外国産主体の配合飼料はトウモロコシの比率が高い、トウモロコシの黄色は実は玉子の色に近かったりする。ここ近年は黄身が赤い玉子が消費者の嗜好に合うらしく。時代によって色が違うのだ。実は養鶏業会では、色素を餌に混ぜてその色をコントロールしている。赤パブリカや唐辛子、色素を添加する場合も有るのだ。演出された色である。子供に目玉焼きの絵を描かせると、「オレンジ色」を描くような時代がくるかもしれない。ちなみに私がイメージするのは奇麗な黄色。これも私の主観でしかない。季節の餌の変化によって、黄身の色が違っていてもいいとも思う。写真は、養鶏家が使う「玉子の色見チャートだ」。

Posted by 井村辰二郎 at 08:52 午後 平飼い自然卵 | | コメント (1) | トラックバック (0)

2005年12月20日 (火)

「井村さんちの平がい自然卵」その2

「よい玉子は?」その1で鮮度の話をしたが、今回は「味」。さて、これが難しい。皆さんは卵の味をどう感じますか?生で白身と黄身を別々に味見することがありますか?卵ご飯?とろろ芋に混ぜる?卵焼きやカスタード。ほとんどが調理して食べていることに気づく。玉子は副原料の王様?でも食卓には欠かせない。娘に聞いてみた。パパの卵は美味しいかい?「スーパーの玉子より美味しい」どうして美味しいと思う?「美味しい味がするから」答えになっていない。卵によって味が違うのは間違いないが、そのさがうまく表現できない。営業文句になってしまうが、コーチン種の玉子は、黄身に特徴が有り、ねっとりトロッとしている。すき焼きや、カスタードに適しているらしい。金沢のレストラン「いちなか」さん http://r.gnavi.co.jp/r024700/ でオリジナルのプリンを作ってもらっているが、同じ平飼い玉子を使ってもプリンにならない程、良い玉子だそうだ。ちなみに、名古屋コーチンの採卵数は年間180個程。300以上産む経済性の高い品種と比べて効率が悪い。しかしこの採卵率が、濃厚な味の所以なのかもしれない。

Posted by 井村辰二郎 at 07:33 午後 平飼い自然卵 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2005年12月19日 (月)

「井村さんちの平がい自然卵」その1

採卵係りの母親が長期旅行中なので、私が毎日鶏の世話をし、卵を取る。「よい卵とは」と聞かれたならば、なんと答えるだろう?①鮮度②味③色④餌⑤飼育環境
優先順位はさておき、こんなところだろうか。
今日はまず鮮度について。
051125_183918_M
黄みがシッカリ球形を保ち、白みが2重に分かれる(外が水っぽく、中がシッカリしたゼリー状)
しかし最近では消費者の好みに合わせて、鮮度が落ちてもシッカリ球形の黄みを保つよう、品種改良された鶏がいるというのだから驚きだ。
さて、先日テレビのニュースで、京都での鳥インフルエンザ発症の影響でご苦労なさった生産団体が、消費者との信頼関係を強めるために、卵のパックのコード番号から生産者や飼育方法・パック詰めの日などをトーレースできるシステムを構築し、運用が始まったと言うニュースを見た。先進的な取り組みでありすばらしいことだと思うが、ニュースの括りで「これで消費者は安心して卵を買う事ができるようになりますね」と結んでいた。さて「パック詰めの日」とは卵を産んでから何日経っているのだろうか?多くの消費者団体が、採卵日の表示を求めているのに対して、養鶏業界はその表示を断固として固辞している。採卵日表示を行えば価格が維持できない。「卵は物価の優等生、外国に市場開放しても入ってこないのは、現在の流通システムが合理的であるから」生産者の言い分である。良識有る多くの卵生産者が健全な生産活動を行っているのは言うまでもないが、心無いブローカーや流通業者が存在するのも確かだ。朝採りの卵(産むのはお昼過ぎ)昔の農家の庭先では、鶏が飼われていたものだ。

Posted by 井村辰二郎 at 06:26 午後 平飼い自然卵 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2005年12月15日 (木)

どかん

北陸地方にドカンときた。金沢で30センチあまりの積雪。ここ数年、この時期にまとまった積雪が有ることは珍しい。サラリーマン時代、スキー場の広告の担当をしていたが、この時期にオープンできた記憶はない。後20ヘクタールの大豆収穫→小麦まきは、2月以降になりそうだ。写真は雪の田んぼに降りた二十羽程のコハクチョウの群れ。携帯の写真では確認できないが、のんびりと休んでいるようだ。人間社会のストレスとは無縁である。1861610_1335425347

Posted by 井村辰二郎 at 07:43 午後 河北潟の自然 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2005年12月13日 (火)

冬は努めて

051213_062935_M 冬至が近づくと、豆腐作りの水が冷たい。地面が冷えて地温が下がり、上水道が冷たくなるまでに時間差があるのだ。12月末から、正月までが特に冷たく感じる。この時期の豆腐作りは、身が引き締まるような感覚がある。寄せた豆腐に包丁を入れるとき、特にそう感じる。豆腐の旬は?もしも、こう聞かれたら、間違いなくこの時期だと答えるだろう。

Posted by 井村辰二郎 at 06:59 午前 農産工房「金沢大地」 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2005年12月12日 (月)

天気のことばかり

051211_171451_M 天気の話ばかりで申し訳なく思う。ふっ切れたはずなのに、空を見上げて「ため息」週間天気予報を見て「ため息」。元来くよくよしない性格のはずなのに。今年の天気は調子が狂う。あげくのはてに、こんな写真まで撮ってしまった。

Posted by 井村辰二郎 at 06:13 午後 営農 | | コメント (1) | トラックバック (1)

2005年12月11日 (日)

創意工夫

051211_094001_M さてさて、週間天気予報に雪だるまが続く。予想通り、年内の晴れ間は期待できそうに無い。大豆畑も雪化粧でさびしい気がする。農業は毎年毎年が勉強で、気象のパターンが同じ年は無い。この経験を活かして、未来につなげる。「創意工夫」子供達にいつも話す言葉だが、先生によると、最近小学校であまり教えない言葉のようだ。

Posted by 井村辰二郎 at 10:59 午前 日記・コラム・つぶやき | | コメント (1) | トラックバック (0)

2005年12月 9日 (金)

有機ハト麦

先日の晴れ間を盗んで、「ハト麦」を収穫した。ハト麦は漢方薬ではイボ取りなど、肌に良い薬とされ、日本でも古くから作られていた。しかし近年では、中国産等がほとんどで、国産はあまり見かけない。お茶さん、化粧品屋さん、健康食品屋さんから「国産有機」の引き合いを頂くが、希望する量を供給することはできず、お断りする。「金沢大地有機ハトムギ茶」も人気商品で、前作分はすぐに完売してしまった。今年は1トン程の収穫が有った。量が有っても比重が軽く、重量ベースでの収量はあがらない。来年はもう少し作付けを増やそうと思う。1861610_2973342778

Posted by 井村辰二郎 at 09:05 午後 日記・コラム・つぶやき | | コメント (4) | トラックバック (0)

2005年12月 8日 (木)

丹波黒

雨でコンバイン収穫ができない普通大豆の畑を尻目に、「金沢大納言」の収穫が終わった。明日からいよいよ無農薬「丹波黒大豆」の収穫を始めようと思う。雨のおかげで、手収穫の畑作業がはかどるのも近年にないことだ。写真は、三日ほど前に試し刈りをした黒大豆。選別後の新穀を、正月のおせち需要期に間に合わすことは難しいが、我が家で食する分位は、確保できる。農家のささやかな贅沢である。051208_144423_M

Posted by 井村辰二郎 at 03:07 午後 有機大豆 | | コメント (2) | トラックバック (0)

外部ブログにしてみる

多くの人に情報公開するために。外部ブログを使ってみます。

Posted by 井村辰二郎 at 06:04 午前 日記・コラム・つぶやき | | コメント (0) | トラックバック (0)

2005年12月 7日 (水)

3日晴れれば

雨続きで大豆の収穫が遅れている。普通、北陸の大豆農家は、「えんれい」という品種を作付けし、10月上旬から下旬にかけて収穫するのだが。金沢農業では、天候によるリスクの分散の為に、早生・中生・晩生と数種類の品種を栽培している。現在畑に残っているのは、「フクユタカ」約20ヘクタール。九州が主産地だ。いったん冬型になると、なかなか晴れる日が少ない。一日晴れても、大豆がふやけているため、コンバインによる収穫はできない。今日は奇跡的に晴れたが明日はどうだろう?3日位晴れが続けばいいのだが。太平洋側の天候が羨ましい。

Posted by 井村辰二郎 at 05:34 午後 | | コメント (0) | トラックバック (0)

耕す人の心を情報開示します

1997年。脱サラして農業へ。大豆・大麦・米・小麦を無農薬・無化学肥料で生産する。前職の経験を生かしてホームページを作ったが、メンテナンスができないまま月日が流れる。ITも身近な技術となり、大変便利な世の中になってきた。

決めたのは「心の情報開示」。

金沢農業農場主「井村辰二郎」が考え・行動することを公開しようと思う。

故郷の自然を愛し、食を愛でる。

心で耕し・心で食してもらうために。

Posted by 井村辰二郎 at 05:07 午後 日記・コラム・つぶやき | | コメント (0) | トラックバック (0)

2005年12月 6日 (火)

いつか晴れるさ

61221386_174s
大豆の収穫が進まない。約20ヘクタール残っている。当然小麦も播くことができない。大雪が降ったらおしまいだ。数日前まで気ばかり焦って、目が三角になっていた。

ふっきれた

しばらく、心静かに待つことにしよう。

1.ここ数年、年末の天気が普通でうまくいっていただけだ
2.早生・中生品種は順調に収穫できた
3.リスクは覚悟の「ふくゆたか」挑戦だ
4.遅まきに耐えうるよう、小麦の用意をしている

自然の恵みに感謝。
自然体で。お日様を待とう。

Posted by 井村辰二郎 at 05:52 午後 日記・コラム・つぶやき | | コメント (0) | トラックバック (0)

2005年12月 5日 (月)

豆ぬすびと

60771442_129s
昨日、スタッフの一人が大納言畑に行くと、収穫期の「大納言」を摘んでいる人がいたそうだ。あずき泥棒だ。こころを込めて作った農作物を盗まれるのもしゃくだが、何よりもその人の「心」が情けない。軽い気持ちで盗ったのだろうか?人に売ろうと思ったのだろうか?たしかに高価なものだが(キロ1500円位)バケツいっぱい莢を摘んでナンボの価値を見出しているのか?おそらくこの畑が、無農薬・無化学肥料である事も知らないだろう。
食べ物をいただく場合
1、自分で作ったものをいただく。
2、知らない人が作ったものを買っていただく。
3、同じくもらっていただく。
4、誰が作ったかトレースできるものを買っていただく。
5、同じくもらっていただく。
6、自然に育っているものを採取していただく。
7、人のものを盗んで食べる。

いろいろなケースがあるが、たとえ同じ品質のものを食べたとしても、みな味が違うはずだ。盗んで食べた人は「悪い快感」を持つことはできるかもしれないが、「ありがたく美味しい」気持ちで食べることはできないのだ。
「心」で食する。
質素でも豊かで、平和な時代が続くことを願う。

Posted by 井村辰二郎 at 05:58 午後 日記・コラム・つぶやき | | コメント (0) | トラックバック (0)

2005年12月 3日 (土)

ディーゼルエンジン

60025402_55s
京都の加工場から麦茶が届いた。金沢大地の麦茶だ。金沢で取れた六条大麦が、河北潟に有る有機JAS認定の工場で焙煎される。それが京都から?何故なら、ティバックに詰める有機JAS認定の工場(小分け認証)が京都に有るからだ。有機麦茶をうたうためには、有機JASで定められたルールを守らなければならない。流通コストの問題も有るが、なにより地球に優しくない。地産地消の考え方からも外れている。いったい何をしているのだ?私達の有機小麦粉は、岩手県の有機JAS認定の工場で製粉される。やはり同じ理由だ。自問自答してみる。地元の麦茶屋さんにお願いしている商品も有る。地元に立派な製粉会社も有る。しかし、東名阪の市場では、「有機原料使用」の強調表示だけでは売れない。(努力をすれば売れるかもしれない)葛藤が有る。地産地消の解釈を、日本国内まで広げるか?消費地は良しとしても、有機JAS制度にひれ伏して環境破壊をするのは哲学がない行動の様な気がする。発展途上と許してもらえるか?消費者保護の法律であるはずの有機JAS、その制度に惑わされて、本当に大切なことを忘れてはいないか?私達の農場では、年間12000リットルの軽油を消費する。耕すことすら化石燃料に依存しているのだ。菜種油・電気トラクター・不耕起技術。理想と現実が有る。少し落ち込んだ一日だった。



Posted by 井村辰二郎 at 06:04 午後 日記・コラム・つぶやき | | コメント (0) | トラックバック (0)

2005年12月 1日 (木)

食育

59635969_220s
食育基本法制定等、政府主導の「食育」プロジェクトが全国各地で行われているようだ。個人的には大賛成で、食を通じて、子供たちが学び・感じ・行動を起こすきっかけになればいいと感じる。農産加工をしている有機農家と言うことで、学校や地域からの相談が多い。私は子供が大好きなので、なるべく時間を作るようにしている。古く永く交流が有しているのが、内灘町の西荒屋小学校。毎年3年生のクラスの大豆作りを応援している。今日、先生と子供たちが、河北潟の畑まで勉強にきてくれた。今年は天候不順で、時間のやりくりがうまく行かず、本日初めての対面となったが「大豆栽培」という共通体験した話題を通じて、すぐに仲良しになれた。私の話を聞いてくれる子供たちの目はキラキラしている。鳥に芽を食べられたことや、虫が多かったこと。雑草を取るのが大変だったこと。子供たちの体験を聞けるのも嬉しい。見慣れた大豆畑が、にぎやかになる。子供は社会の宝だと思う。

Posted by 井村辰二郎 at 06:08 午後 日記・コラム・つぶやき | | コメント (0) | トラックバック (0)