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2006年2月23日 (木)

行動力あるお役人さん

二日前に書いた勉強会の中で、「神子原米」ブランド化の立役者、羽咋市1.5次産業振興室 高野係長の講演を拝聴した。取り上げられた題材が、ブランド米・お酒・地域の活性化と農業に関したテーマだったので、大変勉強になった。慣行栽培のお米を、私の有機米より高い価格で売りぬき、そのお米で造ったお酒は、私たちの有機吟醸純米酒のなんと15倍の価格で販売する。地域の後継者に農業と言う職業を選択させるには、所得の向上が無ければ駄目だ、熱く語っておられた。行動力とリーダーシップが有り、公務員として自分の仕事に誇りを持たれた素晴らしい方だと感銘を受けた。

能登の入り口に位置し、高齢化・過疎化に悩み、なかなか生産性の上がらない中山間地の棚田で取れる米「神子原米」を、たった一年で南魚沼産コシヒカリに負けないくらい市場価値のあるブランドに昇華させたのだ。市長の公約を果たす使命も有ったらしいが、地域の農民から「農業を続けていて良かった」という言葉をもらったそうだ、その事が何よりも素晴らしいと感じた。一方で、過疎に対する手立てとして、古民家と休遊農地を賃貸し全国から移住者をつのる手法は、家賃2万円という手軽さも有ったろうが、マーケティング・プロモーション・行動・検証。その仕事は見事であり非凡だ。現在4組の家族が村に入り、70組以上のご家族が順番を待ってらっしゃるそうだ。全国でも似たような試みは早くから有るらしいが、こんなに早く成果を出されているところは無いそうである。

さて、実は上流階級・富裕層を意識したブランド米・高級酒の提案。私が考える農業のミッションとは少し温度差があると感じた。しかし、これだけ熱心に故郷の事を考え、地域の為に行動を起こせる公務員の方がどれくらいいるだろうか?こんな方が地方自治体にいらっしゃることが驚きで、嬉しく、うらやましく思った。最後に、次は漁業の活性化を・・・と話を締めくくる高野係長の熱い語らいに、行政職の素晴らしさ可能性を感じた。行政しかできない、調整できない「仕事が」たしかに有るとも感じた。

高野先生ご講演ありがとうございました。これからも地域の為にご活躍ください。

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2006年2月22日 (水)

たんなん大豆生産組合

本日午後、福井県から「たんなん大豆生産組合」の方々約20名が研修目的でいらっしゃった。米・大麦・大豆・ソバの生産者の方々で、有機栽培・農産加工について勉強したいとの事であった。約3時間マイクロバスに乗り込んでいろいろ説明した。農場を案内すると、みな河北潟干拓地の広さに驚かれていた。最後に地域の問題や情報を意見交換したら、新しい農業政策に対応するため、集落営農として担い手の認定を受けようと努力なさっているとのこと。ご苦労なさっていると感じた。私よりも大先輩の方々で、後継者に対する不安も口になさっていた。

日本全国で後継者不足、農村の高齢化が問題になっている。石川県内の認定農家も60歳以上が多く、担い手の減少が進む。一方では、若者や団塊の世代の中で、農業をしたい方が増えているとも聞く。農業は農地法の問題など、規制緩和が遅れ誰でもはじめられる業ではない。まず農地が必要である。いろいろなアプローチで就農でき、情熱ある個性が満ち溢れるような業界にならないものだろうか?農地が荒廃しないような策を、早急に練り実行しなければこの国の「農」は消えてゆくしか無いと感じるのは、私だけだろうか。

Posted by 井村辰二郎 at 03:42 午後 お客様 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年2月21日 (火)

Confiture et Provence

「コンフィチュール エ プロバンス 」。昨年10月銀座にオープンしたジャムの専門店だ。最近マスコミでも頻繁に取り上げられているが、石川県金沢市の会社が仕掛けた事を知る人は少ないと思う。昨日勉強会を兼ねたアグリファンド石川 定例総会が粟津温泉「法師」旅館で行われた。早朝の豆腐造りのため、日帰りでの参加となった。議長を務めたためか、少し気疲れした後の勉強会だったが、大変面白く参考になる講演であった。講師は「神子原米」ブランド化の立役者、羽咋市1.5次産業振興室 高野係長。「金沢ぶどうの木」本社長のお二方だ。前者の先生の話も素晴らしく、また機会が有れば書きたいが、本日は本社長の事を書こうと思う。社長は、私の母校森本小・中学校出身で農業およびアグリビジネスの大先輩でもある。京セラ稲盛社長の誠和塾で学ばれ、事業の拡大と成功をおさめられている。この本社長が5年来の構想を具現化なされたのが、このお店である。プロバンス?ジャム?銀座?日本橋高島屋?社長の口からは、非日常的な言葉が次から次へと出てくる。成功の秘話・裏話を面白おかしく、ユーモアを交え語ってくださった本社長だが、実は事業への情熱、トレンドを感じ取るセンス、成功へ導くリーダーシップ、周到なプランニングが有っての事業化・成功であることに気付く。そしてその柔らかな言葉とは対照的に、強烈な叱咤・激励・強いメッセージを感じ取ったのは私だけでは無かったと思う。「何かを始めて、失敗する。その結果、努力・工夫して成功へ導く」。頭の中で考えるだけで、実行しない人は、頭はいいのかもしれないが実事業家としては悪だ。全てのサクセスストリーには必然があり、行動する事が重要だと言う教えであった。他の若い農業者も真剣なまなざしで、本社長の話に聞き入っていた。さて、私と言えばどうだろうか?企画・立案、行動を起こすのは早いほうだが、経営者としては勉強・力不足の点が多い。「等身大の健全な成長」と言いながら、ここ数年成長していない気すらする。社長曰く、利益を出さない経営者は悪だそうである。本当に、千年続く経営体を目指すのであれば、経営学やリーダーシップ論の勉強をする時期に来ているのかもしれない。人は何の為に働き、生きるのだろうか。その答えもまた、自分の中にしかない。

Posted by 井村辰二郎 at 04:22 午後 日記・コラム・つぶやき | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年2月20日 (月)

オルター大阪

1861610_9120912761 2月18日、大阪の瓜破(うりわり)で行われたオルター大阪さんの「わいわいミーティング」に参加した。朝7時のサンダーバードで出かけ、夕方6時半のサンダーバードで帰ってきた。オルター大阪さんは、関西中心に安全・安心の食糧を宅配する共同購入会さんだ。熱心な会員を5000世帯以上抱え、農産工房「金沢大地」の麦茶や小麦粉・味噌・納豆などを買っていただいている。熱心な会員さんが40名ほど参加なさり、食や農について意見交換を行う。生活者の方の生の声が聞けて、大変勉強になった。今回は、味噌作りの講習会も兼ね、大先輩の農産加工会社で島根県の「やさか共同農場」佐藤さんが講師を務められた。大変解りやすく親切な講習で、私にとっても参考になった。日頃、私たちの農産物を食べてくださってる方とお会いでき、顔見える関係の大切さを再認識できた。トレーサビリティーなる言葉が氾濫し、携帯電話やマイクロチップ等、IT技術を駆使した取り組みが話題になるが、顔の見える関係、これに勝るトレーサビリティーは存在せず、オフ会?人との出会・信頼関係の構築が重要なのである。「井村さんの農産物を食べたい」指名買いいただけるように頑張りたい。

Posted by 井村辰二郎 at 12:04 午後 農産工房「金沢大地」 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年2月17日 (金)

エコ農家になれない有機農家

農林水産省のある方からすすめられ石川県のエコファーマーの認定を受けようと、二年前から準備を進めてきた。昨年は、小麦が石川県の対象作物ではなく、調整中とのことで一年待ったが、結局対象にはならないとのことで、水稲・大豆・大麦での申請準備となった。しかし残念ながら、今回も申請を見送ることにした。本日午後、担当の津幡農林総合事務所に出向き、三名の普及員の方からコメントを頂き、その内容から決意した。つまり自分から取り下げたのだ。彼らの指導はこうだ。1、面積が大きすぎる。2、現在の管理状態(雑草のことだと思う)では、苦情が出た場合、石川県が何故認定したのかが説明ができない。

面積を減らしての申請を打診されたが、自分の思いと合致しなかっため取り下げることにした。正直悲しかった。技術的には発展途上であるし、お世辞にも草が無いとは言えない、しかし、ここ数年は除草の技術も上がり、県外から訪問する多くの農業者・実儒者からも、他県の有機農家と相対して、その技術を評価してもらい、手ごたえを感じていた。しかし、地元の専門家から低い評価を受けていたとは、大変残念に思う。

有機JAS制度は消費者保護の為の法律である。一方で、エコファーマー制度は、環境保全型農業を振興させる事が目的だと思う。石川県では技術の面で、慣行栽培並みの成果?が認められなければ気持ちよく認定できないということか?文章が、批判や愚痴っぽくなってきたので、この辺で止めよう。

実は、石川県農林水産部とは、過去にも、似たようなやりとりが2度あった。最初は、有機認証の相談に行った時、野鼠航空防除地帯であることがネックになって申請を断念した。2度目は、農業生産法人化の相談に行った時、担当の普及員から補助金目的と取られ、時期尚早と指導された。

しかし、結果としてはその当時の指導が適切で、今日の経営があると思う。現実を認識し消化することが大切で、前者は有機認証NPO JONAさんとの出会いをうみ。後者は、農産工房「金沢大地」の設立に発展した。つまり、現在、当農場の農法やその結果は、農業関連者から見て、未熟に写り、市民権を得ていないと言うことだろう。申請を断念するにあたり県の担当者に申しあげた事を復唱しよう。「当農園の有機農業技術は発展途上であるが、農業の専門家である普及員の方々から管理不足と指摘されるたことは、厳粛に受け止めるべきである。今後は技術を磨き発展させ、県の普及員の方に、認めていただけるような営農を実践できるようになったときに、再度認証のお願いに参ります」

つまり、頑張るということだ。この経験をバネにして、技術を高め有機農業の発展に寄与できるような経営体を目指すのだ。周りの目や論評など気にしてはいられない。問題は全て自分の営農の中にあるのだ。頑張れ日本の有機農業!!

Posted by 井村辰二郎 at 03:28 午後 営農 | | コメント (5) | トラックバック (0)

有機純米吟醸酒「滉」(あきら)

030527_akira 有機栽培の酒米「五百万石」を栽培している。地元の老舗酒蔵「中村酒造」さんとの契約栽培で、有機純米酒が造られる。今日は、18年産の栽培計画などの打ち合わせで、朝から中村酒造さんを訪問した。中村社長とは同じ歳で、酒つくりに対する姿勢や、情熱は素晴らしく、尊敬できる方だ。過去に石川青年会議所の理事長も勤められ、郷土のリーダーでもある。販売量は少なく、限定品だが「加賀雪梅 有機純米吟醸」として、適正な価値・価格で世に出していただいている。美味しいお酒である。中村酒造さんのホームページで購入できるので、是非一度飲んでいただきたい。もうしばらくで、しぼりたての新酒もできるころだ。

写真の有機純米吟醸酒「滉」(あきら)は、酒販売免許の問題等で、本格的な販売は先になるが、父親の米作りの歴史・情熱を形にしたいと開発した日本酒だ。「滉」(あきら)は父親の名前である。

以下ラベルのコピーだ。

井村 滉(六五歳)。四十九回目の米造り。

「農魂」の有機栽培「五百万石」

加賀百万五石の城下町「金沢」の近郊に広がる「河北潟」
周辺には、豊かな湿地帯と、半農半漁の暮らしが有った。
滉氏も井村家の長男として生まれ、中学卒業後、家業である農業を継いだ。
食料増産・米騒動・米あまり・減反政策…。
農業にとっても激動の昭和を、専業農家として生き抜いてきた。
大豆も作った。麦も作った。
そして、四十九回目の米造り。
『我が人生に悔い無し』。「農魂」の米を作り続ける。

Posted by 井村辰二郎 at 12:37 午後 農産工房「金沢大地」 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年2月15日 (水)

有限責任中間法人かがのと農産物検査協会

2月13日「有限責任中間法人かがのと農産物検査協会」の第四回定時社員総会が行われ、出席した。この会は「かがのと有機特栽米の会」の主導で、食糧事務所のOBを検査員に迎え、農産物の検査業務を行うために設立された。全国でもめずらしい(初めてと聞いている)農民の力でできた民間検査機関だ。この会を作ってくださった方々は、石川県を代表する米農家の方々で、みな大先輩だ。頭が下がる。平成13年からのJAS法改定で、お米の表示が厳しくなった。また、米の検査が、食糧事務所から農協等の民間へ移行した。当時、農協を通さず契約栽培中心の農家にとって大変厳しい問題に直面したのだった。今は、「かがのと検査協会」のおかげで、当農場が検査場所に指定され、スムースに検査を受けることができる。あらためて、感謝したい。ありがとうございました。

Posted by 井村辰二郎 at 05:20 午後 日記・コラム・つぶやき | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年2月12日 (日)

石川県農林漁業就業相談会

(財)石川21世紀農業育成機構さんからご案内いただき、タイトルの相談会へ出展した。求人活動を行うのは初めてで、先輩の農業生産法人さんの中に入って、ブースを出した。会場はエクセル東急ホテル。金沢一の繁華街、香林坊に位置する素敵なホテルだ。実は以前、東急グループの仕事をしており、香林坊109・東急ホテルには思い出が多い。妻と結婚式を挙げたのもこのホテルだ。古いスタッフの方も覚えていてくださり、家族で出かけた私たちを優しくおもてなし下さった。「ホテルは人である」その後に、ハードと立地条件が来る。前の職場で教えられたことを、考え深く思い出した。ホスピタリティーについて学んだのもこのホテルの仕事からで、懐かしく感じた。金沢へお越しの際は、是非東急ホテルを選択していただきたい。さて、説明会だが、初めての出展で、参加者にうまく説明できたか判らないが、脱サラで就農を希望なさる方が何組かいらしたのが印象的だった。就職先としての相談より、むしろ就農相談のような受け答えになってしまったが、少量多品目で有機栽培、直販や加工をしたいと言う声が多かった。私の主観で、設備投資について、農地の取得について等、答えられる範囲で話したが、皆さん大変だなと感じた。私も脱サラ組みだが、父親が築いた基盤が有ったからこそ今がある。土地利用型と呼ばれる穀物農家の場合、設備産業という見方もできるのだ。夢を語る新規就農希望の方と話し、彼らがスムーズに就農できる公的支援が充実する事を切に願う。

Posted by 井村辰二郎 at 02:17 午後 農産工房「金沢大地」 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年2月11日 (土)

あいとうエコプラザ「菜の花館」

1861610_8229564041 昨日、講演まで少し時間があり、事務局の案内で、あいとうエコプラザ「菜の花館」を案内していただいた。有名な施設らしく、全国から視察が絶えないそうだ。小泉総理訪問の写真も貼られていた。この施設は、地域のエコを考え実践する施設だ。多くのアイディアで成り立っているが、地域の廃油(天ぷら油の廃油等)を回収して、BDFプランで軽油代替燃料として公用車・トラクターに利用。地域の転作で菜の花栽培を奨励し、収穫コンバイン・乾燥調整・搾油プラントから学校給食等へ利用。農協のカントリーからでる籾殻を炭化プランとにて「もみがらくん炭」を作り、環境こだわり農業を推進。エコの館だ。担当者の方の話で印象的だったのが、税金の使い方、対投資効果、学者の先生等に苦言を頂くこともあるという話。難しいことは判らないが、私は廃油のトラクター利用等、学ぶ要素が詰まっていると感じた。資金力さえ有れば、すぐ取り入れたいと思う技術も有った。昨日の勉強会やこのエコプラザといい。滋賀県には素晴らしいエコの芽が育っていると感じた小旅行だった。  写真は菜種圧搾プラント(のどから手が出るほど欲しい) 笑

Posted by 井村辰二郎 at 10:32 午前 日記・コラム・つぶやき | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年2月10日 (金)

ひがしおうみ晴耕塾

黒大豆味噌用の大豆を煮てから、お昼頃 「特急しらさぎ」で滋賀県の八日市に出かけた。タイトルの勉強会で講演する為だ。講演は夜の7時からで一泊二日の小旅行となった。米原で私鉄の近江鉄道に乗り換えた。単線で彦根など歴史の跡がのこる地を通り八日市に向かう。琵琶湖周辺は歴史の有る史跡が多く時間があれば降りて観光したい衝動に駆られた。さて、滋賀県は環境保全型農業の先進地だ。関西の水瓶である琵琶湖を抱えているため、農業の水質への負荷軽減を研究・実践している。滋賀県の素晴らしい所は、生活者・農民・市町村・農協等、必ずしも利害が一致しない多くの方々が、真剣に琵琶湖の浄化に取り組んでいることだ。「近江米」といえば北陸産の米に比べ、市場評価が厳しいと言うのが現状とおっしゃっていたが、謙遜である。環境米への取り組みはやがて、消費者の信頼を得、優良産地として発展してゆくだろう。安全も品質なのである。石川県内の農業関係者に一言。加賀百万石の米所である石川県の農産物も過去の評価にあぐらをかかずに、環境に対する配慮有る営農を理解し推進してゆかなければ、厳しい産地間競争に生き残ってはゆけない。農産業があまえて、環境破壊をしている場合ではないのだ。待ったなし。

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2006年2月 9日 (木)

もやし

1861610_41857299861 農産工房「金沢大地」の米麹味噌は、米麹・大豆・塩が原料。味噌作りで最も気を使う行程のひとつが麹造り。簡単に説明すると、米とぎ、水にさらし、蒸す、種麹をすり込み、温度と酸素供給に注意を払いながら、時間を置いて2回の手入れ、まる3日の製造工程だ。このとき種付けに使うのが、種麹菌、通称「もやし」と呼ばれる。もやし屋さんは京都が有名で、用途別に沢山の品揃えが有る。菌糸の長さ、色(白菌・緑菌)蛋白分解力の差など様々だ。当工房で使用するもやしは、毎年、富山県福光町の「石黒麹店」さんから送っていただく。石黒さんは大変素敵なご夫婦で、麹つくりのアドバイスもいただいた。写真は、「甘露もやし」「純良種麹」この種類を混ぜて種付けを行う。パウダー状でサラサラした粉を均一に振って蒸し米にすり込む。麹造りは神様に仕えるような神聖な気持ちになる。麹ができれば「どぶろく」も造れる。(違法行為です)古代卑弥呼など人々を導き、操った特別な人の魔法のひとつは、実は麹を作る技だったのではないだろうか?麹造りの工程は、こんな幻想やロマンを感じながら、スローに静かに進んでゆく。

Posted by 井村辰二郎 at 05:49 午後 農産工房「金沢大地」 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年2月 8日 (水)

富士山

1861610_27841954641 米原経由、東海道新幹線で新横浜のお客様と商談の為出張に出た。金沢を朝5時の「特急しらさぎ」に乗車、米原を過ぎると美しい朝日。表日本の転作田では、小麦がスクスクと育っていた。農林61号だろうか。河北潟で雪の下の麦たちを「ふびん」に感じた。金沢は今日も雪だ。2件目のアポイントのため新横浜から都内へ移動、商談を済ませ帰路につく。今度は越後湯沢経由で上越新幹線から「特急はくたか」へ乗車。金沢駅に到着したのは夜の10時半。日帰りだ。明日は豆腐造りの日なので早起きしなければ。クタクタになったけど、車窓からの富士山は美しかった。      就寝

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2006年2月 7日 (火)

味噌の仕込み

味噌の仕込を始める。本来、一月から始めるはずの「米麹味噌」一ヶ月ほど遅れて仕込み開始だ。ここ数年は大豆が不作のため、農産工房の味噌用大豆も豆腐屋さんに出荷してきた。昨年の仕込みも少なく、お客様に迷惑をかけているのが心苦しい。本年の仕込み量は未定だが、なるべく多く仕込めるようにやりくりしたい。まずは麹を作る作業だ。

Posted by 井村辰二郎 at 11:12 午前 農産工房「金沢大地」 | | コメント (0) | トラックバック (1)

2006年2月 5日 (日)

お客様(なにわの豆腐屋さん達)

1861610_13027586021 大豆加工の業界紙「トーヨー新報」さんのコーディネートで、大阪の豆腐屋さんが12名視察にいらっしゃた。午前9時前に到着なさったので、大阪を出られたのは早朝だと思う。温泉宿泊等もせずに日帰りなさるそうだ。大雪の金沢に視察目的のみで来て頂き、光栄に感じる。さて、実はものすごく緊張した。豆腐作りでは皆大先輩で、厳しい関西市場で活躍なさる方々ばかりだ。でも、実際いらっしゃった方々は、優しい方ばかりで、真剣に「有機加工品」の市場の話等を聞いていただき、情報交換もできた。皆さんは、外国産と国産を使い分けたり、ブレンドしたりなさっていて、有機大豆は使ってらっしゃらない。価格と安定供給、売り先の確保がネックらしい。栽培技術の話や、国産大豆生産現場の現状。いろいろお話したが、大豆加工品として豆腐の素晴らしさを共有できたと感じる。持論だが、世界の社会がもっと成熟してゆくと、エンゲル係数が上がるのではなく、逆に粗食や穀物・菜食中心の食生活へ向いてゆくと思う。手造り豆腐は日本の素晴らしい食文化であり、健康食である。皆さんには、これからも豆腐製造の技術を伝承し、美味しい豆腐を造って頂きたい。いち大豆農家のお願いである。今後ともご指導いただきたい。   合掌

Posted by 井村辰二郎 at 09:01 午後 お客様 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年2月 3日 (金)

節分

立春の前日が節分。季節の分かれ目だ。今日の金沢は雪がちらつき、少し冬型の天候になってきた。立春といっても明日から少し雪が降るかも。まだ春は遠いようだ。しかし、堆肥を撒いた畑は、土と麦が見えてきた。雪に埋もれていた大豆は・・・・。実が莢ごと落ちて、収穫できそうに無い。おおばん振る舞いの豆まきか?畑に福の神が来ますように。

Posted by 井村辰二郎 at 04:22 午後 有機大豆 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年2月 2日 (木)

地塚大豆

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地塚大豆(実花大豆)。正式な品種名は「納豆小粒」その名のとおり、主に納豆用に使われる極小粒大豆だ。特に茨城産が有名で、納豆どころ北関東の伝統的な品種だ。金沢農業では「スズマル」「コスズ」等、多くの納豆用大豆の試験栽培を経て「地塚」大豆の栽培にたどり着いた。金沢の気候に合っていたのも選定の理由だが、煮豆にしたときの食感、歯ごたえが決め手になった。お付き合いのあるメーカーさんによると、最近の消費者の嗜好は、柔らかい納豆に向いているらしい。しかし、この豆はシッカリ・しゃきっとした食感で、大豆本来の風味がよく味わえる。小粒でもよく噛んで味わってほしいと言う願いを込めて、金沢大地の納豆を開発した。先日ある大手スーパーに買い物に行った時、我が家の約束事の国産大豆納豆を探したが、一アイテムも見つからなかった。カナダ産・中国産等が主になっているようだ。国産にこだわる納豆メーカーさん・生活者の方に応える為にも、生産者が頑張らねばと感じた。「地塚大豆」の納豆が置いてあるスパーさんもありますので、見かけた際は購入してみてください。

Posted by 井村辰二郎 at 08:41 午前 有機大豆 | | コメント (1) | トラックバック (0)