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2006年3月29日 (水)

(微塵)みじん

060323_112131 「おから」の社会的価値は、産業廃棄物らしい。金沢大地の「おからは」販売分以外は、鶏のえさになるから食糧か飼料だ。今日、金沢市内の有名なお豆腐屋さんから、金沢農業のレインボーコンポストの原料に使ってほしいと依頼があった。私たちの堆肥には自主的なガイドラインがあって、農産物由来のものは、原則として国産の原料しか使えない。国産農産物の価値昇華を願っており、使命感から国産使用を実践しているのと、アイフォームの基準で遺伝子組み換え技術を使った原料は使用できない理由からだ。さて、本日の豆腐屋さんは、国産大豆を中心に、中国産のオーガニック大豆も使用している。お話を伺うと、大変立派な技術とお考えで経営をなさっているようだ。遺伝子組み換えの問題はクリアーできているが、国産原料のみとする自主基準を変更しなければならない。なんとか助けてあげたい気もするし、中国産有機に対する抵抗もある。一週間で結論を出さなければならない。皆さんはどう思われるだろうか?是非参考意見を聞かせてほしい。

タイトルの「みじん」は、おからを絞った後の豆乳を、さらに細かなメッシュで濾過する行程で取れる「きめの細かいおから」のことである、豆腐80丁位から300グラム程しか取れない。口当たりがまろやかな、ふわっとしたおからで「高級料亭」等で人気がある貴重な食材だ。木っ端みじん、みじんこの「みじん」だと思う。未だ粉塵にもならない、細かなモノ。
思えば河北方干拓地の重粘土土壌も、何千年もかけて湖底に降り積もった「みじん」の集まりなのである。

Posted by 井村辰二郎 at 07:44 午後 農産工房「金沢大地」 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年3月27日 (月)

農を変えたい!3月集会へ参加して

060325_150207_M 農を変えたい!3月集会へ参加して
3月25日、東京へ行ってまいりました。私の話は緊張してうまく伝わったか判りませんが、多くの先輩農家や参加者から力強いメッセージや励ましの声を頂、大変感動しました。有機農業を続ける、勇気と元気がフル充電できたような気がします。地方の農村で、孤軍奮闘してまいりました。理解者は関連メーカーや食べてくれている消費者のみと考えていましたが、多くの方々が同じ方向を向いて地道に活動なさってきたことが、今大きなネットワークとなって、新しい農業の道を示しているような気がしました。当日お会いした多くの方々、ボランティアで支援くださったスタッフの皆様ご苦労様でした。お礼を申し上げます。ありがとうございました。

Posted by 井村辰二郎 at 06:22 午後 日記・コラム・つぶやき | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年3月18日 (土)

農を変えたい! 3月集会 2006年3月25日(土) 日本青年館

「農を変えたい! 3月集会」が 2006年3月25日(土) 日本青年館で行われる。兵庫県有機農業研究会の推薦で、リレートークに参加することになった。パンフレットに印刷するレジメの依頼を受け、作文してみた。

~千年産業を目指して~豊かな農地と営みを子孫へ継承するために  

● 井村家の食糧自給自足率(カロリーベース)

私は、土地利用型の穀物生産農家です。米・麦・大豆を中心に生産しています。小麦栽培を始めるまで、我が家の自給自足率は50パーセントを超えるのがやっとでした。しかし、豆腐・納豆・味噌・醤油等・小麦粉など自家原料製品を増やす中で、徐々に上がってきています。日本の伝統食を守り、家庭での「食育」を進め、食べ物や命について親子が語らうことが重要です。加工食品や中・外食で使用する材料の原産国表示は、是非進めていただきたいと思います。

●農業が甘えて自然破壊している場合ではない。

21世紀は汚染者支払い原則(汚染や破壊をした当事者がその責任を負う)社会。農産業も、環境保全型の活動を行うべきである。農業だから殺虫剤を使ってもいい、農水省が認めているから使うのではなく、自分の価値観と基準で考えてほしい。疑わしいものは使わない、環境負荷になることはしない産業であるべきです。

● 経営形態にとらわれず、個性ある地域の農を守り発展させるべきです。

「担い手」「国際競争力」などの言葉が頻繁に使われます。大きなこと・生産性が有ることだけが重要なのでしょうか?隣のおばあさんが作った大根。故郷の親戚が送ってくれたミカン。安心で情を抱いて食することができます。例えば、ICチップやバーコードで追跡できる情報がトレーサビリティーなのでしょうか?農産物は工業製品とは違います。地域の個性や文化が継承され、生産者や農産物の絶対的な価値が評価されるべきです。この国に、地域や農民の個性や存在意義が無くなったとき、価格・品質の相対だけで競争しなければならない時代が来るのです。

● 慣行栽培・自然農法・有機JAS・無肥料栽培・・・etc.

「無農薬・無肥料栽培が究極の農法だ」「有機JASでは農薬を使っているからインチキだ」などと発言なさる方がいます。法のゆがみが、様々な中傷を生んでいるのでしょうか?大切なのは日本の農を次代へ継承すること。農法への考え方で対立軸を作るのは止めましょう。他の農法と相対・否定して、消費者にアピールするのは止めましょう。自分の情報を開示する。消費者保護とは何か、もう一度考えましょう。

● エコ農家に成れなかった有機農家

石川県のエコファーマーの認定を受けようとしたが、担当の普及員さんから良い返事はもらえなかった。農薬・化学肥料を減らす技術と・成果が不足しているとの見解だ。大変心外で残念だった。私の有機農業経営は市民権を得ていないと痛感した。低い反収や除草技術、まだまだ発展途上であることは、真摯に受け止め、今後も努力しようと思う。

Posted by 井村辰二郎 at 10:35 午前 イベント | | コメント (2) | トラックバック (0)

2006年3月14日 (火)

積算温度

種モミの温湯消毒が終わったら、水槽の中で十日間くらい浸け置く。十度から十二度くらいで「積算温度」が100度から120度になる計算だ。米の種は「ハトムネ」と呼ばれる状態(モミが透き通って膨れた状態)で苗箱に撒く。3月20日頃に撒く予定だったが、日中5度以下の日が続くため遅れそうだ。金沢は季節はずれの雪が降っている。豆腐造りの水も冷たい。

Posted by 井村辰二郎 at 07:14 午前 営農 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2006年3月12日 (日)

山下ミツ商店さん

060312_130050_M 白山の白峰村でこだわりの豆腐を製造する「山下ミツ商店」さん。同業者と言うより、原料大豆を使っていただくお客様。伝統と山奥の水にこだわり、山間地のハンデキャップを克服して、美味しい豆腐を世に出してらっしゃる。郷土の大先輩、と言った感じだ。子供たちに白峰の恐竜博物館へつれて行く約束で出かけてみたが、冬季休館中。たまの休みに、ズッコケテしまった。しかしパパは気持ちを切り替えて、近くの「山下ミツ」さんの直売所を尋ね、妻と娘へは豆乳ソフトクリームでポイントアップ。しかし息子は、アレルギーで乳製品は苦手。幸い、福井県の勝山に、恐竜博物館が有る事を教えられ、息子も大満足。(素晴らしい施設・内容)ハッピーエンドだった。豆腐を購入して食べるのは何年ぶりだろうか?美味しい絹ごしの「やっこ」が楽しみだ。

Posted by 井村辰二郎 at 06:26 午後 有機大豆 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年3月11日 (土)

温野菜

料理が好きなので、時々台所に立つ。今日は朝食で有機人参・ブロッコリー・ジャガイモ・サツマイモ・大根の温野菜を作った。料理という程大げさなものではないが、妻や子供たちに好評だ。人気の秘密は「はかせ鍋」保温調理器の一種で、80度位の温度を保温してくれる。蒸したり煮たりするのではなく、野菜のうまみがシットリ残る。カップ3杯のお湯を沸かして、ガラス蓋をして2分蒸し、ステンレスふたをしてテーブルの上で2分保温する。最後に、塩をふれば出来上がり。省力・省エネ、ガス代三分の一のエコ自慢でもある。1861610_1926769195

Posted by 井村辰二郎 at 09:26 午前 日記・コラム・つぶやき | | コメント (2) | トラックバック (1)

2006年3月 9日 (木)

60℃→10分間

060309_174108_M この表題で「種モミの温湯消毒」と、ピンとくる方はお百姓さんか農業普及員さんだろう。もしかしたら、水稲農家の方でも実践経験のない方がいらっしゃるかもしれない。水稲の育苗では、バカ苗病など種子の保菌に由来する病害を防ぐために、昔から「温湯消毒」の技術が用いられてきた。牛乳の殺菌に似ている、高温なら短い時間で、低温なら長い時間をかけて殺菌するのだ。昔は我が家でも、お風呂のお湯に一晩種籾を浸けて消毒をしていた。最後に入る人の仕事で、兄弟で譲り合いをしたものだ。笑)慣行農法では、省力化の為に「ヘルシード水和剤」等の殺菌剤を利用するのが一般的だ。消毒を終えた排水は川や海に垂れ流すことも日常である。百歩譲ってもこの農薬は使うべきではないと思う。
本日、温湯消毒を行った。900kgの種を半日かけて消毒した。種籾は品種別に色違いのネット(巾着袋)に五キロづつ小分けする。本年は五品種なので、赤・青・緑・黄色・白の袋を使用した。写真は緑のネットに入った「コシヒカリ」。実は、温湯消毒するには大量のお湯が必要になる。私の場合、900キロ消毒するには、75度のお湯を約1000リットル沸かさなければならない。家庭のボイラーやガスコンロを使っていては大変な作業だ。ここに、安易な農薬が普及した原因があるのかもしれない。しかし、当農園では豆腐製造用のプラントが活躍してくれる。一人でも、半日有ればその作業を終えることができるのだ。

以下、代表的な薬剤名
ヘルシード水和剤(ペフラゾェート)     
テクリードCフロアブル(イプコナゾール・銅) 
スポルタック乳剤(プロクロラズ)         
トリフミン乳剤(トリフルミゾール)         
スターナ水和剤(オキソリニック酸)        
スポルタックスターナSE(プロクロラズ・オキソリニック酸)
トリフミンスターナSE(トリフルミゾール・オキソリニック酸) ヘルシードスターナ水和剤(ペフラゾェート・オキソリニック酸)
ヘルシードスターナフロアブル(ペフラゾェート・オキソリニック酸)
ヘルシードTフロアブル(ペフラゾェート・チウラム)
モミガードC水和剤(銅・フルジオキソニル・ペフラゾェート)
モミゲンキ水和剤(生物農薬)  

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Posted by 井村辰二郎 at 06:07 午後 営農 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年3月 7日 (火)

mixiのバトン

ソーシャルネットワーク「mixi」に加入している。同じ趣味や興味あるテーマで、多くの方と意見交換・コミュニケーションができ有意義だ。ブログを書くきっかけを作ってくれたのもこブログと、紹介してくださった「ドモドモコーポレーション」遠田さん。感謝です。

さて、そんなこんなで、友人からバトンを頂いたので書きます。(もうひとつバトンが止まっています御免なさい)

ミクシー外部にも公開しているので、井村ルールで、以下はルール適用せずです。ミクシー内で興味のある方のみどうぞ。

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※ルール:見た人は全員やる事!!必ずやる事!!
見た・見て無いは足跡で解ってますから!!       
要するに足あとに名前が入った瞬間に!?見たと判断致します。

■今、どこに居る?

金沢大地事務所
■今、一番近くに誰が居る?

社員

■今、どんな服装?

コーデュロイのズボンに、綿のタートルシャツ
豆腐加工時常用の白の長靴

■今、何食べたい?

白いご飯

■今、何飲みたい?

麦茶

■今、真後ろには何がある?

■今、まわりを見渡して、目についた物は?

確定申告書類

■今、誰に会いたい?

島田さん

■その人に今伝えたいことは?

会いたいなー

■今一番歌いたい曲は?

Just Once

■今頭の中でパッと思い浮かんだ言葉もしくは台詞は?

make the magic grass for  more than just -one night

■今の体調は?

カゼで最悪。

■今どんな気持ち?

小春でポカポカ。仕事はゆっくり。

Posted by 井村辰二郎 at 12:14 午後 日記・コラム・つぶやき | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年3月 3日 (金)

お米の種

060303_182423_M 今日は桃の節句。雪が降ったが午後から晴天に。3月に入ると、急に忙しくなる。毎年のことだが、準備不足!!お米の種まき(育苗)は、昨年まで父親の指導の下で行われてきたが、本年から私が主体で行うことになった。プレッシャーである。前から取り入れたかった「プールかん水」と「籾殻くん炭とピートモスを使った軽量苗作り」の二つの技術に新しくチャレンジする。有機管理の育苗は難しくリスクも多いが、丈夫で健全な苗を育てられるように努力したいと思う。ハウスの補修や床土の混合、種の温湯消毒など、同時進行で重要な作業が進んでゆく。本日、全ての種が揃った。「あきたこまち」「ひとめぼれ」「コシヒカリ」「五百万石」「ほほほのほ」本年はこの5品種を作付けする予定だ。種子の値段はキロ当たり500円から660円位(籾殻がついている状態)。昔は自家採取もしたが、近年はコンタミ等の問題もあり、JA等から証明書つきの種を購入する。しかし有機栽培の考えでは、自家採取が基本で矛盾を感じる。コーデックスによるアイフォーム、JONAの認証では平成20年までに、100%の自家採取が義務づけられている。当農園にとっても深刻な課題だ。

しばらくブログのアップができなかったが、これからは、なるべく農場や農作業中心に情報をアップしたい。

最後ですが、本日関西から農場に遊びに来てくれたNさんご夫婦、遠いところをありがとうございました。

Posted by 井村辰二郎 at 06:03 午後 営農 | | コメント (0) | トラックバック (0)