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2006年5月30日 (火)

3匹のヤギのガラガラドン②

060530_161629_m 三年前、タンポポ堂さんからお嫁さんが来るはずが、やってきたのは、オスの黒ヤギ。ムコ様だ。実は、その年の出産がオスばかりで、メスが少なく「どうしますか?」と事前に案内いただいたのだが、将来的には夫婦のヤギを飼いたかったので、お願いした。ホルスタインの世界なら、オスは食肉用に、メスは乳牛に。残酷な世界である。ヤギ肉食習慣の少ない日本では、なおさらメスヤギが貴重だ。しかし、メスヤギにサカリがくるのは一時で、その時を逃せば種が付かない、つまりお乳を出さないと言うこと。経済性が低いオスヤギだが、種付けの仕事は重要だ。同じ農民として、大規模な酪農や畜産・養鶏を否定するわけではないが、農家の小規模な庭先家畜は、いろいろな意味で、価値が有る。動物愛護の観点から、家畜を否定なさる方々の中にも、庭先の乳と卵を肯定なさる方がいる。ヨーロッパでは家畜の飼育環境・福祉は一般的な考え方である。さて、経済価値の無い?「ベル」。農場の人気者ではあるのだが・・・・。つづく

Posted by 井村辰二郎 at 05:21 午後 羊・ヤギ | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年5月29日 (月)

3匹のヤギのガラガラドン①

当農園には現在、1匹のヤギ(アルパイン)と、7頭の羊(サフォーク)がいる。今日はヤギの話。私が子供のころは、牛乳や乳製品は高価で、農村の暮らしの中では毎日の物では有りませんでした。私の母が兄弟に代わりのものをと、ヤギの乳を搾っていました。当時は除草剤も普及していなく、舗装道路も少なかったので、草も豊富で、家の裏(現在の農産工房「金沢大地」)で飼っていたのです。私は、ヤギ乳やそのプリン・ケーキ。ヤギ乳で育ったのです。毎日、一升のヤギ乳を搾っていたそうです。40年位前の話。さて、7歳になる娘と4歳の息子は、ずーっと牛乳・玉子のアレルギーで、困っていました。最近は少しずつ食べていますが、下の子は牛乳が飲めません。そこで、3年前にヤギを飼おうと母が言い出し、長野の「タンポポ堂」さんからお嫁に来たのがオスヤギの「ベル」(ベルベット)。話が長くなるので、つづく。

Posted by 井村辰二郎 at 06:32 午後 羊・ヤギ | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年5月28日 (日)

泥おとし

4月下旬から約一ヶ月続いた「田植」が終了した。昨年より5日くらい早く終わり、昨日は市内の温泉施設で、スタッフの慰労と6月の麦収穫・大豆播種のミーティングを兼ねた「泥おとし」を行った。不気味なくらい低温が続いた4月5月。農作物の被害が出始めている。先輩農家には、平成5年の凶作と似た気候とおっしゃる方もいる。麦の収穫も5日位遅れそうだ。麦収穫の5日の遅れは、大豆播種には致命的な遅れとなる事が有る。梅雨の天気とにらめっこの畑作業。6月の好天を祈る。当農園では、栗の花が咲き、蝉が鳴き出す頃に、田植えの「泥おとし」になる。

Posted by 井村辰二郎 at 08:46 午前 営農 | | コメント (1) | トラックバック (0)

2006年5月18日 (木)

ポジティブリスト2

「御社製品、農産物のポジティブリスト対応を聞かせてください」こんな書類が日本中を飛び交っている。小さな会社、金沢大地に対しても数社から似たような書式が送られてきて、記入・発送に追われる。さて、残留農薬の検査はいった誰がするのだろう?農林水産省の職員が無作為に検査をするだろうが、全てを検査する訳ではない。検査にはコストがかかる、700種類の検査をするとなると、膨大なコストだ。1農薬2万円くらいかかるとしたなら、1400万円。複数の外国産の原料を使用する食品加工メーカーはたまったものではない。コスト面でも、顔の見える関係・トレーサビリティーが重要になってくる。

Posted by 井村辰二郎 at 09:23 午後 日記・コラム・つぶやき | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年5月16日 (火)

ポジティブリスト1

前回の記事が中途半端だったので。ポジティブリストについてもう少し書きます。今まではネガティブリストとよばれ、残留してはいけない農薬250種類くらいを規制していました。ところがこの方法だと、海外で使われた新しい農薬や、日本で使われる農薬が、飛散の事故などで使用基準が無い作物にかかってしまった際などに、その農産物の流通を差し止めることができませんでした。厚生労働省は、食品添加物と同じ考えで、使えるものだけをリストアップしその基準値が示されました。つまりお米で基準値がある農薬でも、小麦に基準値が無ければ、0.01ppmを超えて含有してはならないのです。基準が示されていない農薬は、一律0.01ppmの基準です。0.01ppmは一億分の1の値ですから、10万kgに1グラム混ざっている量です。この量が多いかどうかわかりませんが厚生労働省いわく「人の健康を損なう恐れがない量」とのことです。しかし農薬によっては、50ppmの残留基準値も有ります。お米の臭素が50ppm、シアン化水素が20ppm。50ppmは1000kgの中の5グラムですから、基準値ぎりぎりで、200キログラムの玄米を食べると1グラムの農薬を食べることになります。1日300グラムの玄米を食べるとして、2年弱で1グラムの農薬を摂取することになるのです。全農のホームページによると、全世界で食用作物に使用される農薬数が約700種類。国内では約350種類。たとえ微量にしろ、一生の間に、どれくらいの農薬を食べることになるのでしょうか。フジテレビ商品研究所に残留農薬基準が検索できるページがあります。農薬の数にビックリしますよ。農水によれば、生産農家が使用方法や回数をまもればほとんど問題ないそうです。なにが問題ないのか良くわかりませんが、あまり神経質になると食べるものが無くなるのも現実です。有機農産物すら残留ゼロを保証するものではないのですから。

Posted by 井村辰二郎 at 07:39 午後 日記・コラム・つぶやき | | コメント (1) | トラックバック (0)

2006年5月13日 (土)

ポジティブリスト

農薬に対する残留基準を設けて使用を規制する「ポジティブリスト制度」が5月29日から適用される。今までは、使用禁止農薬のみ規制の網が張られていたが、今後は使用が認められている農薬にも残留基準を設ける。

Posted by 井村辰二郎 at 09:57 午後 営農 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年5月12日 (金)

棚田で沈没

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湿田に強く調子が良かった新しい田植え機だが、津幡町方面の田んぼで2回沈んでしまった。確信犯。いつも沈む田んぼで、新車がどのくらい強いのか試してみたのだ。1回目は160馬力のクローラトラクターにワイヤーを掛けて脱出。2回目は4トンユニック車のウインチで引っ張った。田んぼではまるのは慣れっこになっているので、臆することなく深い田にチャレンジしてゆく。トラブル関係の神経が麻痺しているのかもしれない。深い個所に挑むときも「この進行方向なら道から引っ張れるな」などとリカバリーの方法を考えながら運転する。写真は棚田で沈んだ田植え機。閑散とした谷だが、うぐいすやカエルの声がにぎやか。トラブルが無ければ、農作業をしていても気持ちが良い場所。でも、最近は周りに休耕田が目立ってきたのが残念だ。

Posted by 井村辰二郎 at 06:34 午後 営農 | | コメント (0) | トラックバック (1)

2006年5月 6日 (土)

農薬てんこもり

前回、市販の苗が良くないと表現した。理由は、見た目は青々と美しいのだが根っこが張っていないし、ひ弱である。もうひとつ良くないところが有る。それは、床土の中に、殺虫剤と殺菌剤が混合されていることだ。殺菌剤は「いもち病」等の予防。殺菌剤は「ゾウムシ」や「ドロムシ」等の防除のためだ。以前は、苗箱処理として、苗箱の上からパラパラと粒状の農薬をかけていた。これはこれで、栽培農家の責任で、認可された農薬を使っているのだから使うなとは言えないが、最初から床土に混ぜられているのは危険だ。つまり、兼業農家などの非プロ農家が、農薬の使用目的や効果、生態系に与える影響などを認識しないで使うケースが多いことが問題なのだ。当然供給側も説明はしているだろうが、高齢者や経験の少ない兼業農家が、農薬の意味を理解せずに使用する場合も多いと思う。実際、先日田植えに出向いた時も「おじいちゃん、この苗は土の中に農薬沢山入っているね。どんな薬が入っとるがけ?」と尋ねると。「さー何が入っとるがかねー?田植えの後で農薬やらんでいいし、楽やって言っとったけど・・・」毒を自然界に撒くのに、その意味を考えず使うとは、なんと情けないことか。こんな農業が日本中で行われているのならば、国が言う環境保全型農業・食育の推進などナンセンスだ。まず、農業関係者全員が農薬を使う意味をもう一度考えてほしい。
稲にとって必要な菌も虫も全て殺してしまう。そんな技術が万能なはずなどないのだ。

Posted by 井村辰二郎 at 06:35 午後 営農 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2006年5月 4日 (木)

手前苗

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田植が終わったばかりの田んぼは美しい。化学肥料で青々とした美しい緑色の苗が水面の色を変える。五月晴れの今日は特に美しく、蛍光色を感じるほど鮮やかだ。しかし、有機の苗ではそうはいかない。少しの有機肥料で育った私の苗は、慣行栽培のそれとは色が違う。粗植(まばらに植える)で一本植えではなおさらだ。(普通は3本くらい植える)なんとも寂しい田植えだ。隣の田んぼの叔父さんからも「アンちゃんこんなんで大丈夫なんかいや」と声をかけられる。大丈夫・大丈夫。自分に言い聞かせるように答える。
田植機が普及して、苗箱に蒔いた苗をセットする。シッカリ根の張った苗が良いとされ、マット状と形容するくらいに、シッカリと根を張らせなければならない。今年の苗は大変調子がよく、根っこが張った。先日お客さんの持ち込みで植えた市販の苗とは大違いだ。写真は「ひとめぼれ」の有機苗。ロールケーキの様に、クルクル巻くことができる。

Posted by 井村辰二郎 at 07:09 午後 営農 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年5月 2日 (火)

ミミズのフン

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私が生まれ育ち、営農の拠点となっている「八田町」(はったまち)金沢市の北部に位置する3000人位の集落だ。日本では、ここと琵琶湖の北部にしか生存しない珍しい「ミミズ」がいる。「八田ミミズ」学名/ジャポニカハッタ。長さが1メートル近くにもなる巨大なミミズだ。実際私が幼稚園~小学校の低学年の頃(35年位前位)の田んぼには「八田ミミズ」が沢山いた。それがある時、春の水田に沢山のミミズの死骸が浮遊しはじめた。農薬だ!!当時は高度経済成長の真っ只中で、強い農薬が多投された時期。今思えば、あの時、農薬の危険性に気づかなければいけなかったのだ。耕運機が普及し始めたのもその頃から、過度なロータリー耕もミミズに災難をもたらした。しかし、ほとんど絶滅に近かった「八田ミミズ」だが、最近ちょくちょく見かけるようになってきた。強い農薬が減り、減農薬の傾向があるからだろうか?田植えの途中、久しぶりに「八田ミミズ」を捕まえてみた。おお!!長い。
兄が小学生のとき書いた詩を思い出した。

「ミミズのフン」
ミミズのフンは泥だ。
地球上の土はほとんどミミズのフンだ。
「まっさかー」
でも本当だ。
僕はミミズのフンをふんでいるのかなぁ?

Posted by 井村辰二郎 at 05:24 午後 営農 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年5月 1日 (月)

田んぼの生きもの

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「農を変えたい3月集会」でNPO法人田んぼ理事長、岩渕成紀さんの話を聴いた。感銘を受けた。私の幼年時代は、水田や小川が遊び場で、魚や虫取りに熱中した。農繁期の水田では、なかなか小さな生き物まで目が届かない。忘れていた何かを思い出させてくれた。少し反省して、ゆとりを持って田んぼの生き物を観察してみた。いるいるおたまじゃくしや、タニシが沢山いる。多くの命が生きる「田んぼ」。職場の美しく豊かな自然に感謝して営農に励むべし。感謝

Posted by 井村辰二郎 at 07:35 午後 営農 | | コメント (0) | トラックバック (0)