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2006年12月27日 (水)

鴨は大麦若葉が大好き

061227_164556_m 061227_164724_m 当農場が有る河北潟干拓地周辺は、シギ・サギの数では、ラムサール条約の規程を満たすほど、水鳥が多い地域である。冬場は、鴨やコハクチョウ等の渡り鳥も多く、にぎやかだ。愛鳥家にとっては素晴らしいことだが、農家の事情は異なる。河北潟干拓地の農家にとって、鴨は害鳥で有り「レンコン」「大麦」「牧草」などへの被害が深刻なのだ。レンコン畑に潜り収穫前のレンコンを食べ、1千羽以上の鴨の群れが畑に降り立ち、緑のじゅうたんの様に美しかった大麦畑を、一夜で「まるはげ」にしてしまう。大麦農家はたまったものではない。

農家の防衛策は、肥料の袋でこしらえた「脅しの旗」や「脅しの為のテグス」を畑に立てること。投光機と鴨の天敵「イヌワシの声を響かす装置」の付いた軽トラックで、夜回りをして鴨をおとり池に追い込む作業。(当番制で18時から22時まで)そして最後は地元の猟友会にお願いする形で駆除を行なう。(禁猟区であるために野放しのカモたちを法的手続きを経て、駆除する)

さて、生態系に敬意を持つ私の立場は?もちろん駆除反対である。私の有機大麦・有機小麦畑も鴨の標的であり、父親の代から被害に遭ってきた。以前は旗も立てたし、今年も鴨追いの夜回りに参加する。しかし、鉄砲による駆除は反対である。

5年ほど前だろうか。鴨の気持ちになって考えてみた。空中を飛び移動する鴨達はどんな場所に降りたいのだろうか?

以下、そのとき頭に浮かんだ光景。

日没から数十分後、夜行性の鴨達は羽根を休めていた河北潟の水辺から一斉に飛び立つ。その数約二千羽。その群は夜の浮雲に見え隠れする月の光の中を餌場に向かって移動する。降りる場所を意思決定する群れのリーダーは考える。なるべく水辺に近い状態の湿地帯に降りたい。外敵から群れを守るためである。ローターリー等で美しく耕した麦畑の表面は、月の光を反射し湖面のように輝く。「あそこへ降りるぞ」狙われた畑は「脅し旗」の有る無し関係ない。「脅し旗」が無害であることは学習済みなのだ。

写真は、仲間の農家が麦畑に立てた「脅し旗」。効果なく若葉を食べられてしまった。

次回「河北潟の七不思議」へ つづく

Posted by 井村辰二郎 at 06:03 午後 有機小麦・大麦 |

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