« ●御礼「石川県有機農業推進協議会」発足式 | トップページ | 輸入小麦10%超値上げへ »

2007年8月24日 (金)

農林水産省が「自作農主義」を放棄。

本日の毎日新聞によると。農林水産省が戦後の農地制度の基本理念だった「自作農主義」を放棄。農地の「所有」よりも「利用」を重視した法体系に転換するそうだ。
農地に関係ない人にはピンとこないかもしれないが、農家にとってはビッグニュースである。
これから見直される内容がどんなものになるか分からないが、農地の流動化や相続税の納税猶予制度の改正など、色々な面で改革・混乱が起きそうである。また、2008年度予算の概算要求に200億円超の総合対策費を盛り込むというから、農林水産省は何をやらかす気なのだろうか?はっきりいって恐ろしい。
私は、土地利用型の大規模な穀物農家で、その生産のほとんどを借地で行っている。「利用」を重視すると言うことは、短い利用権の設定や、不確実なヤミ小作、地主様の納税猶予を手助けしている作業請負などが減るということなのだろうか?千年産業を経営理念に上げる当農場としては有りがたい事かもしれないが、利用料が上がり地主に対して賃借料の補助金が出たり、農地の集積化を大義名分にして、土作りをしてきた有機農地から追い出されたり、いろいろな事が起こりそうだ。
このところの農政改革は、農家のヒアリングも行わずに農林水産省主導で、ドンドンハイペースで進んでゆく。農地法の改革の前にやらなければならないことが沢山有るような気がするのは、私だけだろうか。
農地は国民のもの。
どうせなら、農地全てを、国が買い取って、平成の農地改革を行ってはどうだろうか?
私も含めて、農地は売買目的の資産では無く、未来永劫耕す人の「農の場」でしかないと言うことを再認識すべきである。その意味では「所有」から「利用」重視の流れは賛成できる。しかし、取っ掛かりの考えが良くても、議論している間に中途半端に、あるいは運用の仕組みや人力不足で違う方向へ行ったりすることも有る。
農林水産省の打ち出す政策や施策に対して、なんの影響力も持たないが、地域の現場が混乱して、規模が極端に減ったり有機農家が締め出しをくったりするのだけは勘弁してほしい。
一生懸命に、心静かにそして心豊かに営農をさせてほしい。
合理主義・産業第一主義・WTO・EPA・企業参入・・・・・なんでもいいが
是非、心の通った農政で有ってほしいものだ。

ランキングに参加しています。ポチットお願いします!!→

Posted by 井村辰二郎 at 06:11 午後 日本の農政について |

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/157937/16224567

この記事へのトラックバック一覧です: 農林水産省が「自作農主義」を放棄。:

コメント

企業経営生産へのシフト、家族経営専業農家の終焉 という事かと認識しております。有機農業などの思想先行型の営農をされる方にとって特に利益は無いどころか不利益が増す事になるかもしれません。農政に関わらず独自の販売網が確立していれば何らの影響も無いでしょう。経営形態の最適化を考えれば自作農主義の放棄というのは当然の措置で、生産至上の現在の農業のあり方の是正が図られるいい内容であると思います。

投稿: bz | 2007年8月25日 (土) 14時32分

[URL=http://uglhyqff.com]gngonmvj[/URL] zbxpwyxw http://ifbafofb.com ejpvsgqi jxkluvyj wqdfpgeb

投稿: pecrwhfw | 2007年8月26日 (日) 06時05分

bzさんコメントありがとうございます。
金沢市内で言えば、家族経営の大規模農家が頑張っています。
国際情勢や国内の構造的な問題で
>企業経営生産へのシフト
は、理解できますが、過疎地の棚田の耕作放棄地を見ると効率だけではこの国の農業は保てない気がします。
ある一つの方向へまい進するのではなく、
地域の事情や特性、農家の個性を重視した多様な施策が求められると感じるのです。
うまく説明できませんが、日本の農業が必要で、支援すべき対象であるならば、農家の様々な個性を伸ばす手助けをすることが重要な気がします。

投稿: 井村辰二郎 | 2007年8月28日 (火) 07時51分

コメントを書く