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2008年5月15日 (木)

家族経営の終焉

当たり前に営まれてきた、農業の家族経営に対して、経済界からダメだしが出た?

昨日行われた経済諮問会議は「企業型農業経営」の拡大を提言した。

担い手と呼ばれる専業農家のほとんどが「家族経営」つまりお爺ちゃんとお婆ちゃんとお父さんお母さん、息子。
家族で地域の田畑を耕してきた。
青色申告の個人事業主が多い。
(金沢農業もこのスタイルである)

農地法で要件が定められた農業生産法人も活躍しているが、この要件を緩和し株式会社による農業参入を容易にするのが狙いである。
ポイントは、
1、リース方式で借りられる農地の市町村による指定を廃止
2、農業担当の役員が一人以上で農業生産法人として認める
この2点だろうか

つまり、誰でも農産業に参入できるということだ。

どうコメントしようか。
自由主義経済、グローバリゼーションの中で、規制緩和や構造改革を進める事が大切。
単純にこう考えるならばマルだろうか。

「家族経営の担い手は育っていない、このまま家族経営や現在の農業生産法人に任せておいても日本の農業は良くならない」
経済界からの痛烈な批判のようにも感じる。

私の心情は「賛成ではないが、やってみるしか判らないのでは?」
こんなところだろうか。

「アメリカも家族経営が主流である」
農林水産大臣の発言にもあったように
農林水産省も家族経営は肯定している。

農林水産省・都道府県市町村の農業職員・全農や農協・農業共済組織・土地改良区・・・・
農産業界なるものがあるならば、早急に構造改革を進め成果を示さなければ、財界の圧力には逆らえないだろう。

担い手が育っていない
新規就農者が増えない
耕作放棄地が減らない
今の農業界は、結果を出してこなかった

家族経営中心の担い手に施策が集中する前に、自由主義経済のうねりの中で没してしまう。
これが運命ならそれも仕方が無い。

昭和から湯水のごとく使われてきた農業関連予算。
家族経営の担い手は育たなかったということだろうか。
残念だ。

Posted by 井村辰二郎 at 08:03 午前 日本の農政について |

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コメント

私も今日の日本農業新聞で記事を読みました。特に驚きませんが、我が地域でも建設業者の農業進出が目立ちます。資金に物を言わせ田んぼを買いあさり、何年か後にそこに道路やショッピングセンター、住宅団地などの計画が浮上。その工事をしっかり受注している姿を見ると世の中のむじなたちに、今は平成で江戸時代ではないといいたいね。

投稿: ピッコロ | 2008年5月15日 (木) 21時10分

ピッコロさんコメントありがとうございます。
田植の進捗状況はどうでしょうか?
こちらは6月までのんびりやろうと思っています。
ピッコロさんの地域の話、日本中で似たような話がありそうですね。
私の近くでも、優良農地に大型のショッピングモールができたり、行政の企業誘致で、惜しげもなく水田を潰して工場が建ったりします。
高度経済成長の時代から繰り返されてきた事ですが、そろそろ無秩序な都市開発は終わりにしないといけないですね。
農業振興地域の運用は、個人には厳格ですが、行政が絡むと資本に負けてしまいます。
例えば、公共性の有る病院等の建設であっても、非農地を優先して計画して欲しいものです。

投稿: 井村辰二郎 | 2008年5月16日 (金) 08時17分

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