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2008年6月21日 (土)

北欧の「ふるさと存続運動」

農業新聞に掲載された、東京大学教授 神野直彦先生のコラムに感銘を受けた。

「ふるさと納税」に対する問題提起から始まり、北欧の「ふるさと存続運動」を例に挙げながら、日本における、都市と農村の在り方を書いている。

日本の「ふるさと納税」に対して、室生犀星の「ふるさとは遠きにありて思うもの」を連想させるとしている。
一方北欧のそれは
「ふるさとは近くにありて愛するもの」
「ふるさとは近くにありて守るもの」
という発想だそうである。

ノーマライゼーションやクオリティーオブライフが掛け声も無く静かに広がるスウェーデンでは、「ふるさと存続運動」も派手なキャンペーンとしてでは無く進み、人が田舎にとどまり、地域興しをする。
ふるさとに有る「生命の蓄積」としての自然資源が認められているのである。

神野教授はまた、子どもを育てる「人生の為の教育」として、子ども達が地域の自然とかかわる重要性を指摘している。

ヨーロッパのケルトが自然を崇拝していたように、北欧の人々が大切に想う「ふるさとや自然」
自然を愛で崇拝してきた歴史を持つ日本人の心の奥底にも、自然に対する尊敬の気持ちが残っているはずである。
日本人が理解できないはずが無い。

グローバル化とともにローカル化が進むと言うグローカリゼーション。
農産業の持つ可能性と存在意義を再認識させられたコラムであった。

先生ありがとうございます。



Posted by 井村辰二郎 at 08:29 午前 日本の農政について | | コメント (4) | トラックバック (0)

2008年6月15日 (日)

韓国、対米FTA合意

本日付けの日本農業新聞に興味深い記事が載っていた。
JA総合研究所の研究員と南九州大学教授が、韓国が米国との自由貿易協定合意に至った背景や世論の変化などをまとめた記事である。

韓国政府はウルグアイ・ラウンド後、国内農業に対する好意的な世論を背景に、農村の基盤整備・農家や農業団体への免税処置等、11年間で約9兆7000億円の支援をしてきた。
しかし、結果は農家負債の増額を招いただけだという。
その結果、97年の通貨危機から経済の建て直しを図る間に所得の格差が拡大し、食品価格の高さに不満を持った消費者や経済学者による農業投資無用論が沸き起こり「農業開放」によるFTAを、重要な成長戦略と位置づけた。

両氏は、農政の失敗だけでなく、消費者の声に正面から向き合ってこなかった生産者や農業関連団体の責任も指摘している。

韓国でのできごとは、そっくり日本にも当てはまる。
世界的な食料インフレを背景に、
日本の自給率の向上を声高に叫ぶ政治家。
選挙による審判を経て、農業へのさらなる国庫投入がなされたとしても、短期間で成果を出さなければ、不景気・インフレに不安を抱く国民から理解を得ることはできないだろう。

今はまだ、国民の農家へ対する声は「あたたかい」
「大変ですね」
「頑張ってくださいね」
「食料自給率は上げたいね」
こんな声はまだある。

しかし、早急に結果を出さなければ、農林水産省も農業団体も農家も含めた、農産業全体の審判が下る日がくる。

兎追いし

小鮒釣りし

古里が消えつつある。

農村の自立

都会との交流、相互理解。

各自が自己の責任を果たし、美しい国を存続させ地球市民として責任を果たすこと。

私も含めた農民は、その責任を認識し、積極的に国土を耕そうではないか。

まだ間に合う。

さあ、国民の理解がある間に私達の存在意義、価値を示すのだ。

とにかく、自己の責任で耕す。

その後に、結果はついてくる気がする。

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父の日で、ちょっといい気分^^

乱筆、乱文悪しからず。

Posted by 井村辰二郎 at 07:57 午後 日本の農政について | | コメント (2) | トラックバック (0)

2008年6月14日 (土)

天候に恵まれて


雨が降りません。
こんな麦秋は初めてです。

天候に恵まれて、オーガニック大麦の刈り取りが順調に進んでいます。

大麦の刈り取りは残り30ヘクタール位。

追いかけるように、有機小麦の刈り取りが始まります。

いつもなら、大麦の収穫と平行して、有機大豆の種まきを行うのですが、
今年の有機大豆の種まきは、意図的に遅らそうと思っています。

雑草対策です。
とにかく、畑の麦を収穫することに全力を尽くします。

でも、門前の山是清は、開墾→大豆の播種を先行させます。
夏の農繁期は慌しく過ぎてゆきます。

Posted by 井村辰二郎 at 09:27 午後 有機小麦・大麦 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年6月12日 (木)

門前第二農場のオーガニック小麦

昨年12月、有機大豆の収穫後に、必死で播いた有機小麦が、立派に育っています。

赤土の土壌はまだ若く、土作りに時間がかかりそうですが、たくましく成長してくれました。

花が終わり、これから小麦の実が充実してゆきます。今月末の収穫期には、真っ赤な穂となり、美しい色に変化します。ナンブコムギは赤い美しい小麦です。金沢大地の準強力粉として、パンや醤油になります。

写真が撮れたらまた報告しますね。

Komugiyama1 Yamakomugi

Yamakomugi2



Posted by 井村辰二郎 at 07:38 午前 有機小麦・大麦 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年6月11日 (水)

イベントのご案内

日曜日は、アグリはぐはぐの「羊の毛刈体験」に多くの方に参加していただきありがとうございました。

農場は
オーガニック大麦の刈り取りが順調に進んでいます。
神様に感謝

さて、突然ですが6月29日 東京で有機農業推進の為のイベントが開催され、パネラーとして参加することになりました。
有機農業に興味の有る方は是非ご参加ください。

詳細は以下です。

有機農業宣言 東京集会 ~みんなで広げる有機農業~
サンケイプラザ 4階ホール
東京都千代田区大手町1-7-2 地下鉄大手町駅 参加費/500円(資料代)
12時50分~17時30分 ※展示は11時からご覧いただけます
食・農・環境の未来を
「ゆうきの一歩」から
みんなで語ろう
有機農業第Ⅱ世紀
6月29日|
2006年12月に、有機農業を国・地方公共団体が民間と連携・協力して
推進することを定めた画期的な法律「有機農業推進法」が新たに制定されました。
これに伴い、全国各地で有機農業推進の動きが始まったところです。
これまでの歩みを有機農業の第Ⅰ世紀とすると、
これからはじまる一歩は、有機農業第Ⅱ世紀への歩みだと言えるのではないでしょうか。
有機農業は、「農業」の一分野にとどまらない営みです。
それは水・森・土といった自然の循環のなかで、
多様ないのちを育み、環境を再生し、健康で安全な食を保障して、
食べ物の作り手と受け手が信頼でつながり支え合う世界です。
有機農業が広がっていくことで生まれる食・農・環境の明るい未来に向けて、
あなたとわたしの「ゆうきの一歩」を一緒に踏み出しましょう!
主催/NPO法人全国有機農業推進協議会 共催/NPO法人有機農業技術会議
後援/農林水産省(申請中) 協力/農を変えたい!全国運動

お問い合わせ…有機農業普及啓発事業事務局 (NPO法人全国有機農業推進協議会内)
担当/鈴木・田熊 TEL&FAX/03-3946-1237 Eメール/yuki01@mac.com
■プログラム
11:00 開場 展示「各地に広がる有機農業の世界」
12:50 集会開始~ご挨拶
13:25 「ゆうきの一歩」の今後の取り組み
各地の有機農業への取り組みを展示でご覧いただきます。有機農業関連の書籍も販売。
13:40~15:10 シンポジウム「有機農業の明日を語る」
プロローグ 映画「土の世界から」上映 (12:00ー12:30)
※有機食材を使ったおべんとうを販売します。売り切れの場合はご容赦ください。
パネリスト/金子美登さん(NPO法人全国有機農業推進協議会代表)
福田英明さん(農林水産省環境保全型農業対策室長)
行政の立場から有機農業の推進に取り組んでいます。
西村和雄さん(NPO法人有機農業技術会議代表)
農学博士(植物栄養学)。この4月、京都府胡麻町に
新規就農者のための農学校を開設。
田下三枝子さん(有機農業生産者 埼玉県小川町)
夫婦で新規就農して約25年。食と音楽(ピアノ)を結びつける
中で、食や自然の大切さを消費者に伝え始めたところです。
井村辰二郎さん(有機農業生産者 金沢大地代表)
能登半島河北潟干拓地を中心に、大麦・大豆の二毛作による
有機大規模経営に取り組んでいます。
ゲストコメンテーター/中地高子さん(モデル・ダーチャサポーター)
コーディネーター/中島紀一さん
(茨城大学農学部長・日本有機農業学会会長・全国有機農業推進委員会会長)
●普及啓発事業●参入促進事業●地域有機農業推進事業(モデルタウン)
●地域農業施設整備事業
●分科会1 有機農業への参入促進 「私も有機農業で生きたい!」 301号室
「有機で新規就農したい!」「慣行栽培から有機に転換を!」そんな方を
支援します。就農にあたっての疑問にもこたえます。
●分科会2 仲間づくり 「若者の有機ネットワークを作ろう!」 302号室
新規就農者、流通・販売、NGO、研究者、マスコミ…さまざまな立場から
有機農業に携わるワカモノが語り、つながります。
●分科会3 学校給食 「給食を有機農産物で!」 303号室
学校給食に地域の食材が使われ、それが有機農産物であったら。そんな
夢に向かって栄養士、お母さんが課題を共有。解決策を考えます。
●分科会4 流通・加工 「もっと有機農産物を食べられるように!」 304号室
いのちの営みを食卓へ。有機農産物の加工・流通をこう変えたい!
有機農業を描いた映画の名作「根の国」をバージョンアップした、土の中の微生物や生物
の動き、堆肥の働きなどを見ることができる貴重な映画です。
有機農業に関わる行政・技術者・生産者がそれぞれの立場から、
有機農業の未来像を語ります。
15:30~17:30 みんなで語ろう 有機農業第Ⅱ世紀 「有機農業を広げよう!」
各地で有機農業を広げていくさまざまな取り組みが行われています。
4会場に分かれ、それぞれの分野で活躍する話題提供者が現在取り
組んでいること、そして今後の展望について語り、会場の参加者と交流
しながら、有機農業をさらに広げていくためにできることを考えます。
有機農業推進基本方針に基づいて決まった有機農業総合支援対策事業を担う団体が
今後どのような取り組みを展開していくのか、ご説明します。
NPO法人全国有機農業推進協議会は、2006年8月有機農業生産者をはじめとする
関係者により設立されました。2008年3月NPO法人化、日本の有機農業を推進してい
くために、交流と相互理解を深め信頼関係を醸成し、積極的な提案を行いながら、ネッ
トワーク作りに取り組んでいます。代表/金子美登
有機農業普及啓発事業事務局(NPO法人全国有機農業推進協議会内)では、今年
度「有機農業って何?」という問いに答えるさまざまな取り組みをおこなっていきます。
ゲストコメンテーター
中地高子
青山学院女子短期大学
卒業後、国際線客室乗務
員を経て、モデルとして
TVCMや雑誌などで活躍
する傍ら司会も務める。仕
事は都会で、オフは「ダー
チャ」でくつろぐデュアル
ライフを実践している。
※ダーチャはロシア古来
の菜園付き別荘
パネリスト
金子美登
NPO法人全国有機農業
推進協議会代表、埼玉県
有機農業者会議代表。
35年にわたり消費者と提
携しながら有機農業に取
り組む。国内外からの研
修生を受け入れていて、
これまで100人以上が金
子さんの霜里農場から巣
立っている。
会場/サンケイプラザ4階ホール
地下鉄丸ノ内線・半蔵門線・千代田線・東西線・
都営三田線 A4・E1出口直結
JR東京駅 丸の内北口より徒歩7分
※車での来場はお控えください。
※周辺には日曜日に営業している飲食店等が
 ありませんのでご注意ください。

Posted by 井村辰二郎 at 08:19 午前 石川県有機農業推進協議会 | | コメント (0) | トラックバック (0)