2007年6月19日 (火)

VENUS

75001 有機大麦の収穫は、無事終了した。
しかし、有機小麦の収穫作業は、後40ヘクタールほど残っている。
明日から、雨の天気予報、気ばかり焦ってしまう。

3台目のコンバインの出動となった。
私が就農3年目に、初めて購入した、中古の大型コンバイン。
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その名は「ヴィーナス」。
北海道からお嫁に来たコンバインだ。
大型トレーラーに乗ってやってきた。
刈り幅が6メートル近くあるので、豪快に刈り取ってゆく姿は頼もしい。
運転席は、家屋の2階ほどの高さがあり、見晴らしも最高。

しかし、古い機械、この圃場を刈り取った後移動した畑で、悲劇が待っていることは、この時点では知る由も無い。
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「ヴィーナス」とのお別れが近いかもしれない。
つづく

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2007年6月14日 (木)

♪燃える男の赤いトラクター♪

Msk_01_1 ♪燃える男の赤いトラクター♪
小学生の頃だろうか?
小林旭さんが歌う○○農機のテレビコマーシャルソング。
憶えている方も多いと思う。

父親の若い頃は、トラクター・田植え機・コンバインは、高価な機械で、青年農家の憧れでもあった。

農場で主力の大型トラクターのエンジンが壊れたのが昨年の冬。
修理の手配をしていたが、結局農繁期には間に合わなかった。
トラクターがなければ、広大な農地を耕すことはできない。
今までは、中古車でやり繰りしていたが
決意して、新車の購入を決めた。
「清水の舞台から飛び降りた気分だ」

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今日、新しいトラクターが届いた。

設備産業と化した、土地利用型大規模畑作。

嬉しいはずの納車だが。
手放しで喜べない複雑な気分である。

しっかり前を見据えての経営計画。
がむしゃらに頑張ってきたが、日本の農業の未来を考えると不安が付きまとう。

この赤いトラクター、燃える男の、と言うよりは。
「クールな経営者の赤いトラクター」
こんな感じだろうか。

古きよき農村では、希望を持った燃える男達が沢山いたのかもしれない。

現代、ファッション感覚で、トラクターを選べる時代ではないのである。

一句「トラクター炎のように地を起こす」07054

Posted by 井村辰二郎 at 06:36 午後 農業機械・設備 | | コメント (1) | トラックバック (3)

2007年2月 7日 (水)

長良川

大型機械を駆使した土地利用型農業は、設備産業である。有機栽培といえども例外ではない。有機の為に、慣行の農家より効率が悪い事も多い。私の有機圃場は、慣行栽培の畑よりも雑草が多く、収穫のコンバインや、乾燥・調整をする過程でも雑草のクズが作業の能率を悪くする(乾燥機のトラブルや選別機械の能率ダウン)有機米・有機小麦・有機大豆・・・等等全てにおいて同じである。岐阜の山吹町に在る(株)児島精機さんを訪ねた。探していた中古の粗選別機とプレクリーナーと呼ばれる機械を見るためだ。児島精機は農協の農業関連施設や精米工場の設備を設計・施工・メンテナンスなさる会社で、豊富な経験と知識を持ち、私たちの要望にも親切に対応してくださる。私たちが相談するのは、中古の機械ばかりで、ほとんど利益にならない仕事にも、お付き合いくださる。農民のみかたである。北陸自動車道を森本インターから入り富山経由で北陸東海自動車道へ。途中工事区間下道を通り、目的地まで約3時間で到着した(雪の白川郷が美しかったです)関インターで降りてから長良川の河川沿いを通り、鵜飼で有名な場所も案内していただいた。2月とは思えないほど穏やかな日で、長良川も美しく清らかに流れていた。帰りの車で、下呂温泉を横目に見ながら。日帰り小旅行だった。有機農家井村辰二郎、今度は観光で訪れたいと思った。写真は購入予定の中古粗選別機。070205_115853_m

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2006年4月29日 (土)

新しい田植え機

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新しい田植え機が来た。クボタの8条植。今日で三日間乗ったが、大変良い調子だ。使いやすいし、湿田にも強い。湿田が多いこの近辺では、トラクターや田植え機が、沈んでしまうくらい深い田んぼも少なくない。毎シーズン6回くらいは、沈んで四苦八苦する事が有る。本日、深い田んぼのひとつに、恐る恐る入ってみたが、なんとか機械で植えることができた。明日は、お客さんの田植え。写真は2トントラックに乗せるために、後ろの植付けユニットを折りたたんだ様子。折りたたまないと、2メートル80センチ近くになる。トラックの荷台に乗らない程大きいのだ。

Posted by 井村辰二郎 at 06:51 午後 農業機械・設備 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年4月26日 (水)

おんぼろ田植え機

本日から田植えを開始しました。少し肌寒い日ですが、晴天に恵まれ、良い試運転ができました。イセキ(農機具メーカー)の8条田植え機、気がつけば10年800時間のアワーメーターでオンボロになってきました。それでも当時は300万円位の値段で、新規就農資金で購入した思い出深い機械です。10年間ご苦労様でした。田植え機はキャシャで傷みやすくこんなに乗っていうのはめずらしいそうです。案の定、本日1枚目の田んぼで、オーバーヒート臭がしたので、点検するとエンジン近くから、ラジエターの温水が漏れ出ていました。急遽2号機(少し新しい同じモデルがあります)に乗り換え、約200枚の苗で80アール程の試運転を終えました。明日から本格的な田植えが始まります。自分の家の田植えと平行して、作業請負と呼ばれる、お客様の田植えを請け負います。古い田植え機では、田植えの精度に限界があるので、新しい田植え機を導入することにしました。昨年の田植えで実演をしていただき、クボタの8条田植え機に決めてあります。明日納車となるので楽しみです。やはり300万円近くするのですが、今回初めて、リース契約を組んでみました。知り合いの農業生産法人の方に薦められての導入です。土地利用型の農業は設備投資に資金がかかり、大変な額の減価償却をしています。設備産業と言ってもいいと思います。一年に3週間ほどしか使わない機械。でも、機械なしでは成り立たないのです。

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2006年1月29日 (日)

無人ヘリその7(学んだこと)

過去に戻って、もう一度やりたいかと聞かれれば躊躇(ちゅうちょ)するかも知れない。たとえ最後に幸運な合格結果が有るとわかっていても。実際、もう一度試験をしても合格する自信は無い。多くの幸運が重なって合格できたと感じる。

日頃、普通の人が普通にできることでも、心や体の問題でできない人がいる。不登校の子供達や、運動や学習が苦手な子供達。きらいな事やできないことには、理由・原因がある。個人の能力を自分と相対して計ってはいけないのだ。6歳・4歳の子を持つ親として、組織のリーダーとして、よい体験ができたと感じる。今回は、41年の人生経験(自己との付き合いの経験)から、幸運にも自分の「トラウマ」を克服・心の修正ができたが、全ての人がうまくいくわけではない。十代の子供ならなおさらである。相手の目線に立って健全な成長を助ける。そしてその成長の喜びを共有する。そんな大人でいたいものだ。
最後に、私の心を支えてくれた妻と子供達。インストラクターの先生。一緒に合格した仲間達に感謝したいと思う。試験日に二人の子供達は、それぞれ学校と幼稚園でお祈りをしてくれていたそうだ。 「パパ頑張って」 完

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2006年1月28日 (土)

無人ヘリその6(検定試験)

朝早めに豆腐を造った。手が凍るほど冷たい作業なので、親指が動かなくなる。外は雪が降っている。試験は有るだろうか?(天候次第で延期になる)8時半現地に出向き、ヘリの整備をしローターを組み立てる。10時ごろの試験開始まで、ワンフライトほどの練習時間が与えられる。雪は止んだが風が強い。練習飛行では風に持ってゆかれそうになった。本番直前風が止んだ。無風だ。試験官が試験開始の宣言をする。若者の希望で、4人中3番めの順番となった。待っている間、普通に緊張する。自分の順番がきた。先生が心配そうに見つめる。プロポを持つ手が震える。安全確認・エンジン始動。離陸・40メートル移動して散布開始地点で静止。横向きに時速15kの速度・3メートルの高度を保ち散布開始。7.5メートル横移動。帰りはバックで散布移動。終了地点で停止。その間30秒。90度回転・縦の散布開始地点に移動・静止。その後100mの前進。7.5メートルの横移動。100mの後進で往復を、横移動しながら繰り返す。4往復で60アールの散布終了。着地地点のヘリポートに戻り着陸。エンジン停止で試験終了。約4分間のフライトを終えた。上手にできた。今までで最高の出来だった。すぐに合格を告げられ、インストラクターの先生から握手を求められた。大学の試験に合格した時より嬉しかった。 つづく

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2006年1月27日 (金)

無人ヘリその5(負けないために)

自分自身に負けないために。
正直に一回目の試験はあきらめていた。時間をかけて習得しよう。先生は合格させようと一生懸命教えてくれるが、逆算すると間に合わないと思った。終了4日前で、最後のカリキュラムに進んでいないのだ(枕地散布パターン)。自分の問題として考えた。何故できないのか。何故恐怖心があるのか。弱い自分と強い自分。情けない自分と頼りになる自分。二人の自分をどうコントロールするか。冷静に対処するために分析をした、何が問題で、何を解決しなければならないか。精神面、技術面。考えに考え抜いた。自分をコントロールするのだ。いくつかの問題点が認識でき、行動に移すことに決めた。心構え、技術両面で。次の日、今までが嘘のように、指が動くようになった。先生もビックリしている。先生の怒鳴り声が少なくなった。肩の力が抜けてゆく。さあ、再出発だ。3日後の試験までに最善を尽くすのだ。 つづく

Posted by 井村辰二郎 at 09:06 午前 農業機械・設備 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年1月26日 (木)

無人ヘリその4(トラウマ?)

壊れたヘリコプターの修理費は100万円オーバー。教習中の事故なので弁償はしなくてもよかった。そのまま正月休みに入り、何事も無かったように新年1月5日、代わりのヘリで教習は再開された。おかしい、指が動かない。事故前にできた操作もできなくなってしまった。恐怖心から体が言う事をきかないのだ。事故の残像がまぶたの裏に焼きついている。先生の声も、だんだん厳しく大きくなり、ストレスは日に日に増してくる。昔から物怖じせずくよくよしない性格で、肩こりやストレスとは無縁であった。右の後頭部から首筋・背筋にかけて痛みがはしる様になり、右肩に激痛が走る。うまくいかない、先生の期待に応えられない。空中でできる操作も、地面が近づくとできなくなる。「トラウマ?」苦痛の日々がつづく。今まで、これほどのストレスを体験したことは記憶に無い。試験日はドンドン近づいてくる。のびのびと楽しそうに日程を消化してゆく若者達とは対照的に、先生の怒鳴り声と、寒さ、極度の緊張の中、暗い毎日が続く、練習に行きたくない。    つづく

Posted by 井村辰二郎 at 06:29 午後 農業機械・設備 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年1月25日 (水)

無人ヘりその3(着陸失敗)

教習日程7日目、12月24日に事件は起こった。大雪の河北潟干拓地にて、農業施設のシャッターを開いて、雪が積もる畑の上でヘリコプターを飛ばして、教習は行われていた。圧雪の上に着陸用のヘリポートをペンキで書いて、離着陸の練習が始まった。ホバーリング。猛禽類が獲物を狙うとき見せる空中での静止飛行状態。地上3メートルくらいでこの状態を保ち、少しずつ地面へ降りてゆく。基本の技術だ。私の順番が来た。自信がない。風も強く不安だ。そろりそろり、ヘリはポートへ降りていった。残り1メートル→50センチ、ふらっと左に流された。右手の親指を右に打っているつもりなのに、ヘリコプターは言う事を聞いてくれない。先生から怒鳴り声が聞こえた瞬間、パニックになってしまった。先生の制御も間に合わない。左手の親指を引いてしまったのだろう。ヘリの尾が雪面に触れ、ヘリコプターは制御不可能になり雪上で回転、壊れてしまった。ローター(回転する羽根)が吹っ飛んできた。幸い怪我は無かったが、ヘリコプターは大破。その日の練習は不可能となった。 つづく

Posted by 井村辰二郎 at 01:42 午後 農業機械・設備 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年1月24日 (火)

無人ヘリその2(四十の手習い)

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41歳。この年齢になって、新しい未知の技術を習得することになるとは、まったくの想定外だった。両手の親指で、プロポと呼ばれる操作リモコンのコントロールレバーを前後左右にユックリ正確に動かす。つまり「前後」「左右」「上下」「360度の方向」を親指で制御するのだ。事故防止のため、インストラクターの先生が制御可能なプロポをもう一台持ち、線で繋がった状態で練習が始まった。最初は1打のみコントロールできる状態で「左右」次に2打コントロールできる状態で「前後」3打で「方向」が加わり、最後は「上下」離発着できる状態まで段階的に進んでゆく。1打・2打・3打。最初は良かった。一緒に練習している30代の3名は、一年前からXRBと言う練習用のラジコンヘリで練習し、準備をしていたらしい。先生は若者3名の技量を誉め、私もそこそこついて来てると感じたらしい。とんでもない、いっぱいいっぱい、明らかにオーバーペースだった。そして、起こるべくして事件は起きた。 つづく

Posted by 井村辰二郎 at 05:38 午後 農業機械・設備 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年1月23日 (月)

無人ヘリその1(何故)

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中国への不正輸出がニュースになっている「産業用無人ヘリコプター」。主に農薬を散布するために利用される。実は、この免許取得に昨年末から挑戦している。25日間のカリキュラムも後二日で終了。26日木曜日には、卒業試験が待っている。有機農家が何故?共同で購入した、仲間の若い農業後継者との付き合いが主な理由だが、数年前まで実験していた「麦種子の直播」「大豆立毛間播種技術」「水稲鉄コーティング種子の直播」を再開させるためだ。実際、昨年の11月12月の天候を考えると、北陸での年末の農作業には「リスク」が有り「不安定で極端になってきた気象の傾向」を考えた場合、前向きな投資と考え決断した。しかし、テレビゲームなど大嫌いな私が、上手に操縦できるわけが無い。予想通り「地獄の苦しみをあじわっている」 のだ。 つづく

Posted by 井村辰二郎 at 05:40 午後 農業機械・設備 | | コメント (0) | トラックバック (0)