2008年4月12日 (土)

農林水産省は、今すぐ生産調整の中止を!!

当農場は、父親の代から生産調整を行い、現在は自ら生産調整方針作成者となり、主体的に生産調整(減反)を行っている。

農政批判をするつもりはない。
生産者が主体的に取り組むべき、主食米の生産調整については、価格下落による米作農家の所得を安定させる意味においては効果が有るのかもしれない。
しかし、政治・経済・環境問題・グローバリゼーションあらゆる面が急激に変化しているこの時代「おかしい」「ちょっと待てよ」少しでも疑問に感じたら、修正→改革、すぐに行動できる仕組みが必要である。
時代は、物凄いスピードで変化している。
米の国境措置と価格政策に固執した政策から、視野を広く持ったレスポンスの早い政策実行の理念と仕組みづくりを急がなければ、この国の農業は崩壊する(もう手遅れかもしれない)
少し回りくどい言い方になったが、現在の生産調整の仕組みは10年持たないと思う。いや5年、もしかしたら今年が最後になるかもしれない。

昨年の米価下落を受け、政府が34万トン買い上げて備蓄にまわし、全農の保管米10万トンをエサ米に回す(実際は1万数千等)
そして、農林水産省が背水の陣でのぞむ20年産米の生産調整。
相場は生き物なので、どんな結果がでるか判らないが、お米の価格を追うのは、もう終わりにしたらどうだろうか。

農林水産省職員は勇気を持って生産調整を中止する行動を起こすべきだ。
研究・シュミレーションをしている間は無い、貴方方の英知を結集して「新しい農業国日本」の舵取りをしてほしい。

先日、能登の門前山是清第二農場へ行って来た。
能登の水田の荒れ方は凄まじい。
年々休耕田が増えてゆく、昭和時代のく美しい水田風景が失われ、過疎地の風景となってゆく。
全国の農村が能登と同じように荒れていることは想像にたやすい。

もったいない、天罰が当たるぞ。
日本国民よ。
農をおろそかにするな、農は国の本。

1、日本のお米は世界一の食糧生産システムである
・真水を蓄え山村から平野まで、人の血液のように灌漑用水を整備したインフラは日本の資産である。
真水の無い大陸の農業がどうして未来永劫栄えるだろうか?
・さあ、もっとお米を作ろうよ。
2、お米が安くなり、国民に選択してもらう事を何故恐れる
・美味しくて安い国産米。もっと安く供給して食べてもらうべきだ。
国境措置は世界貿易のルールの中で取り払い、日本の水稲農家は農産物の絶対的な価値を昇華させよう。
米農家は経営努力するしかない。ぬるま湯から脱出するのだ。

21世紀は心の時代、そして心の時代だ。
自然回帰
農村回帰

古里に残る水田・農村。

地方や地域を活性させ、豊かな国土と国民の営みを継続させるには、水田農業の復興が最優先である。
今すべきことは、米生産農家の所得を守ることではなく、生産を振興することである。

米・麦・大豆、全ての穀物生産を振興しようではないか、価格や需要量を決めるのは市場であり、国民の価値観だ。

水稲を中心とした日本の農業は、東アジアのモデルとなりうる。
祖先が開墾した田畑、灌漑システムは日本が守るべき財産なのである。

Posted by 井村辰二郎 at 10:33 午前 有機米, 水稲 | | コメント (0) | トラックバック (1)

2008年4月10日 (木)

有機栽培の苗が育っています

0804_037 0804_040 3・4月の農作業は慌しい。
ビニールハウスに並んだ苗箱を見ると、もう田植の季節かと、他人事のように感じる。

有機栽培の水稲栽培、有機米つくりで最も難しいのが育苗である。
無農薬で種子を消毒する技術である温湯消毒も大変だが、育苗に使う土(床土・培土)作りや、催芽と呼ばれる芽だしの行程、どの作業も気が抜けない。

殺菌剤や化学肥料の使用が前提の慣行栽培とは違い、リスクや苦労も多い。

少しづつ改良を加えた、床土・培土のレシピやプール灌水の試み。
挑戦・失敗。試行錯誤を繰り返して、理想に近づいてきた。

昨年が60点、今年が80点位だろうか?

大きな問題点が解決できたので、来年は95点を目指す。
もし95点になっても100点は追わない気がする。
残りの5点は神様へのお供え。

へんな文章になったが、完璧を求めることは私の辞書には無い。
何でも9割くらい達成できれば良しと思ってしまう。
何故か小さい頃から、そんな子だったように思う。

失礼、話がそれてしまった。
写真は、有機栽培・減農薬栽培に使用する有機栽培の苗。
当農場では、8400枚の苗を全て有機栽培で育苗する。

金沢農業の全ての水田が有機栽培になる日を信じて。

一句

「風まだか 青空夢見 天をさす」 

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Posted by 井村辰二郎 at 04:18 午後 有機米 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年2月18日 (月)

糀づくりが始まりました

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考えることが有り、しばらく、ブログをお休みしていました。

ごめんなさい。

味噌用の糀づくりが始まりました。

今年は、少し遅いスタートとなりましたが、3月いっぱい味噌を仕込みます。

有機米を使った糀づくりは、楽しい仕事の一つです。

上手にうまくハゼた糀は 美しく、シルクや真綿を連想させます。

発酵途中の香りは甘く、豊かな香りで、工房全体が神秘的なアロマに浸かったような気分。

米の浸水から3日間の行程。

アグリハグハグの体験イベントを企画したいのですが、少し時間を下さい。

雪に埋もれた農閑期。

ゆっくりゆっくり取り組みます。

一句

「白もやし 闇夜を照らす 深々と 」 

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Posted by 井村辰二郎 at 05:36 午後 有機米, 農産工房「金沢大地」 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2007年9月27日 (木)

新米

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新米が出揃いました。

あきたこまち

ひとめぼれ

コシヒカリ

全国の共同購入会様やお米屋さんには随時発送しています。

今月中には、ウェブサイトで も販売開始予定。

皆さん、今しばらくお待ちくださいね。

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Posted by 井村辰二郎 at 05:45 午後 有機米 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年9月 3日 (月)

さあ収穫だ

topphoto.jpg 平年より1週間くらい遅れて、お米の収穫が始まりました。 最初の刈り取りは「あきたこまち」 刈り取りの季節を迎えて、天候が悪くなり、刈り遅れが心配されましたが、 順調に刈り取りが始まりました。 台風も気になりますが、毎年の心配事。 「ひとめぼれ」 「コシヒカリ」の順番で、収穫は進んでゆきます。 美味しい新米がお届けできるのは、9月の下旬頃になりそうです。

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Posted by 井村辰二郎 at 07:41 午後 有機米 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年7月31日 (火)

稲穂の頭も垂れてきました

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早生品種の「あきたこまち」の穂が少しずつ垂れてきた。

日照不足の記事を書いたが、少しずつ米粒を稔らす稲に力強さを感じる。

出穂の時期から推理すると、平年と比べて5日から1週間位遅れそう。

お盆空けの次の週。8月21日当たりが稲刈りのスタートだろうか ?

県外のお米屋さんとの情報交換では、出荷が始まった九州・四国のお米の出来が良くないらしい。

北海道も低温傾向。

全国的に見ても豊作の年ではないようだ。

これはこれで、米価の下落が止まり価格が安定するので良いと発言する関係者もいるので、経済とは難しいものだ。

悪天候による自然な生産調整により、農民の所得が上がる?

今回の選挙結果を機に、日本の農業政策についてもう少し国民の関心が増えればよいのだが・・・。

施策をプロ農家に集中して も、(与党案)

兼業農家を含めた全農家の所得を保障しても 、(民主党案)

この国の農業は良くならないと感じるのは私だけだろうか?

農林水産省の舵取りに期待したい。

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Posted by 井村辰二郎 at 07:44 午前 有機米, 水稲 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年7月30日 (月)

日照不足

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6月下旬から7月にかけて。 明らかに日照不足である。 ナスの花が咲かないとか、 スイカが大きくならないなど、農作物にいろんな影響が出ている。 水田では、早生のアキタコマチが穂を立て。 畑では、播き遅れの有機大豆が、天へ伸びようとしているのに・・・・。 石川県の7月の日照時間は、平年の半分以下である。 2003年の冷害、不作の年と似ていると言う農家もいる。 まだ、梅雨の空けない北陸地方。 台風5号の発生も気になる。 こんな年こそ、日ごろの土作りの成果があらわれる。 健全な土で、しっかり育った有機米。 土の力と、彼らの力を信じるしかない。

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Posted by 井村辰二郎 at 07:46 午前 営農, 有機米, 水稲 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年5月 7日 (月)

田植・田植・田植

田植えが半分ほど終わっただろうか。
マラソンで言えば折り返し地点。
スタッフのみんなが頑張ってくれる。
田植えは雨天でも行えるので、有機小麦・有機大豆より計算でき、作業がはかどる。

写真は、有機栽培の酒米「五百万石」の田植。

中村酒造さんで能登杜氏の手により、有機純米吟醸酒となる。

さて、私の悩みと言えば、生産調整。
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Photo_5 少し専門的な話となるが、生産調整方針作成者として地域の協議会傘下の部会のテーブルに着いたまでは良かったが、本年は準備・勉強不足で、事務局の言いなり。昨年より耕作面積は増 えたにもかかわらず配分が減る。つまり作付面積が減少してしまう。地域の農協の生産調整方針に従う専業農家は、私よりも配分が多く、生産者によっては生産調 整に参加しない農家もいる。
実際昨年までは、同じ組合員なので他の農家と同じ扱いだったが、同じテーブルに着いたのなら、面積率で按分するのが フェアとの理由で、もろに(33%位)が達成目標となる。無茶な話だ。水稲経営面積の1/3を減反して、農地の賃借料はまともに払わなければならない。水 郷地帯であるために、減反作物による産地作り交付金なども無縁である。
担い手、有機栽培や減農薬栽培に対する傾斜配分も市町村によって温度差がある。
金沢市の場合は、水稲の担い手育成にあまり積極的では無いようだ。時々「金沢市を捨て、担い手育成に積極的な市町村へ移住しようかな」などと真剣に考える時すらある。
愚痴っぽくなったが、生産調整のことを考えるとポジティブな長所が引っ込んで、ネガティブな自分が出現する。
あーあ。世界には飢えてる人が大勢いて、最近はバイオエタノール生産のために、トウモロコシや小麦、お米などの穀物を取り合っているのに、何故減反しなければならないのだろうか?
もったいない、もったいない。日本の農地がどんどん荒れてゆきますよ。

Posted by 井村辰二郎 at 03:32 午後 有機米 | | コメント (4) | トラックバック (0)

2007年4月27日 (金)

安全・安心そして品質

070427_142233_m 水田では、早生品種「あきたこまち」の田植えがピークだ。

本日は上京し、らでぃっしゅぼーや「米生産者団体事務局員集会」に参加した。
堅苦しい名称だが、重要な集会だ。
農産課さんの主催で全国からお米の生産者の代表約30名が集まり「商品取扱基準」「お米の出荷規格」を中心に4時間の会議が行なわれた。


居眠りしている生産者なんていませんでしたよ。

井村辰二郎のお米は、東名阪を中心に全国へ出荷される。
流通の形態は様々だが、120トン以上のお米を、沢山のご家庭で食べて頂いている。

「ありがとうございます」

さて、お客さまに対して、生産者がお返しできる事は。
1、安全安心は当たり前
2、美味しさ
3、品質

当たり前の事だが、この三つを達成するには、日々の精進が必要である。
稲刈り後の土作りから始まって、食べ物としてお客さまの口に入るまで、様々な手間をかけなければならない。
「米」なる漢字は、八十八手と書くと言われるが、生産者としては八十八手どころではない。
最後まで気が抜けないのである。
例えば、
毎年、同じ農法で栽培しても、お米が熟する時期の高温で水管理に失敗すれば、お米が白くなってしまう事がある。
例えば、田んぼで手塩にかけて育て、収穫しても、その後の乾燥→籾スリ→袋詰め→一時保管→精米→運搬の工程で失敗があれば、品質が悪くなってしまう。

お米生産者はその道のプロフェッショナルであり、結果に対する責任を負わなければならない。
堅苦しい話になってしまったが、この集会の真剣さ臨場感をお伝えしたかった。

Posted by 井村辰二郎 at 09:14 午後 有機米 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年4月25日 (水)

田植が始まりました

070425_115910_m 070425_113618_m本日から、 予告通り田植えを開始した。
朝から、寒気の影響で気温が下がり風が強く、田植え日和とは言えないが、この時期になって、一日の早い遅いで悩む事はない。夏の農繁期に向けて前進あるのみだ。
さて、新旧交代は田植え機の話。
田植え機は精密機械のようにデリケートな機械で長持ちしない。青の田植え機は10年選手で900時間以上稼動している。トラクターなら程度の良い中古車のランクだが、田植え機の900時間はポンコツである。

エンジンは調子が良くても、植え付け部の部品など、後部の植え付け用ユニットがくたびれてくるのだ。水田でハマらないように軽量化されている事もあり、プラスティックの部品が多いのも耐久性が無い原因だ。

8条植えの田植え機は、高級機なら300万円近くになるので、すぐに買い換えることもできない。

緑の田植え機は昨年導入した新しい機械。

もう一台購入したいが、ぐっと我慢である。

一句 「早乙女の 姿いとえば いと易し」

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Posted by 井村辰二郎 at 12:25 午後 有機米 | | コメント (0) | トラックバック (2)

2007年4月19日 (木)

田植えを待つ苗

070419_072451_m 早場米の産地である石川県は、田植えが早い。気の早い農家は今週末には田植えを開始する。金沢農業でも数年前までは、4月の20日前後に開始していた。
早く植えることは、麦刈り→豆まきの農繁期にかからないように、作業を前倒しする意味がある。しかし、本年はなんとなく「いやな予感がする」ので、ゆっくり田植えをすることとした。ゴールデンウイークまであと一週間我慢することにする。(きっと我慢できなくて25日頃には始めそう)
いやな予感とはズバリ「ラニーニャ」の発生。昨年度は「エルニーニョ」現象が原因で、暖冬だったが、春になってからは、太平洋赤道付近の海水温が下がり「ラニーニャ」が発生しているそうだ。
「ラニーニャ」が起こると、日本では猛暑になることが多い。
稲が穂をつける時期に気温が高いと、お米の中心部や全体が白くなり品質が低下する。近年では、農協等が中心となりコシヒカリなどの遅植えを推奨している地域があるが、まさにこの対策である。
もうひとつは「遅霜」の心配。ここ数年は異常な天候が多く、4月下旬にミゾレが降ったり、極端に気温が下がることがある。
せっかく早く田植えをしても、低温に当たった苗は、黄色くなり、結果として生育が遅れてしまう。
異常気象時代の農業は、科学的な危険回避とリスク分散が重要となる。
前にも書いたが、異常気象による凶作は、偶然ではなく必然と考えるべきだ。
もはや、気まぐれで気性が荒い「現代気象」(造語)を、異常気象とは呼べない気がする。
地球温暖化による「二十一世紀気象」とでも呼ぶべきであろう。

一句 「朝日背に 苗答えなく 無力かな 」
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Posted by 井村辰二郎 at 12:25 午後 有機米 | | コメント (2) | トラックバック (1)

2007年3月19日 (月)

お米の種は「お熱いのがお好き」

070319_180211_m お米の種を、種籾(タネモミ)と呼ぶ。日ごろ見慣れた白米、玄米の脱皮をする前。

皆さんは、お米の種を見たことがあるだろうか?
「今度、小学生の授業へ招かれることがあったら、聞いてみようかな」と考えながら、まてよ!!このブログを読んで下さる方は、知っているのだろうか?と、素朴な疑問が浮かぶ。
農家に生まれ育った私が知っているのは当然だが、田植え用の苗になるその前。タネモミをご存知か?
心配になって、写真をアップすることにした。知らなかった方は正直に、コメントください。
(笑

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さて、種まきの前に、必ず行うのが、タネモミの温湯消毒、一般的には60度のお湯に10分間浸して、種についた菌を死滅させる無農薬の技術である。
昔は、お風呂の後に、一晩つけて低温で消毒した。タネモミをお湯につけると、幼い頃のお風呂場の匂いがする。五右衛門風呂の記憶もよみがえる。(サツキとメイの家の風呂)
品種のコンタミ防止のため、品種ごとにネットの色を使い分ける。丸一日かかり、800㎏程の消毒が終わった。
昨年より1週間遅れの温湯消毒。今年の豊作を左右する大切な作業だ。

一句 「籾の香と ゆめ いっぱいのお風呂やな」

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Posted by 井村辰二郎 at 05:58 午後 有機米 | | コメント (2) | トラックバック (1)